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コンシューマーからますます離れていくソニーと、スティーブ・ジョブズ後の戦略が描けないアップル

VAIO事業を売却しテレビを子会社に移すと発表したソニー。

ソニーのテレビ事業は、それこそ栄光に彩られた歴史です。

トリニトロンと言う、当時どこもやっていなかった技術を作りあげます。

WEGAと言う、一大ブランドを作り上げもします。トリニトロンもWEGAもそれだけで本になるぐらい困難を極めそして成功へとつながっていく歴史です。

VAIOは、一度撤退したパソコン事業から見事に復活したソニーらしいクールな外観を持ったパソコンです。コンシューマ向きとして徹底した戦略のもと作られた商品です。

ソニーをソニーたらしめてきた2つの大きな商品群が消えてしまいます。

一般消費者がソニーを意識することは、小さくなっていきます。

スマホとゲーム機ぐらいになってしまいます。

どちらかと言うと、ソニー生命とかソニー・ミュージックとかソニー・ピクチャーズとかが、ソニーになるような気がします。ソニーというイメージが変わります。

ソニーといえども、その遺伝子を継ぐのは容易ではなかったのでしょう。

世界で一番ソニーらしい企業と言えば、アップルです。

こういうこと書くと、今のアップルには失礼だとは思うのですが、その先進性を敢えて例えると、昔のソニーとしか言えません。

先進的で盤石に見えるアップルですが、その将来は楽観できないのではないかと思っています。

いろいろなところに書かれていますが、ジョブズ亡き後、アップルはまともに新商品を発表していません。

ジョブズの遺産で食べている状態です。

多くの人にとって、今度のアップルの商品は感心事です。

その感心事は、どちらかと言うとネガティブです。

爆発的にイノベーティブでそんなに売れない商品であった瞬間、アップルは終わった。という記事が書かれるでしょう。

 

そのくらい、次の商品に対するプレッシャーは大きいのです。

 

でもそろそろ新商品を発表しなければいけません。

 

待たせすぎるのも、ファンは離れていきます。