スピードスケートでメダルが期待された、小平奈緒さん。
1,000mは13位でした。
そのレース結果が書かれた同じページに、長野オリンピック500mで金メダルを取った清水宏保さんのコラムがあります。
彼のコラム、これまでも好きで、いいこと書いているなあと思っていたのでした。
今日の夕刊には、
橋本聖子団長、怒らないでくださいね。今、スピードスケートは危機的状況にあります。まず、ナショナルームとして機能していません。
という冒頭で始まります。
そして、
ナショナルチームとしては名ばかり。大きな実業団の派閥に分かれ、情報の共有すらなされない。選手を中心とするサポート体制が整っていません。
日本代表選手が所属するチームのコーチは、リングサイドに入れ実質的にコーチすることができるそうです、所定の手続きさえ踏めば。ところが、そのチームに対してはそういう情報がもたらされなかったと。
実業団の派閥争いの結果、選手もコーチも育っていないという実態だそうです。
こういうことをちゃんとマスコミのコラムとして書くことは、非常に重要です。日本のスポーツジャーナリズムをまっとうにする、最も近道かと思います。
ブログでは、随分前からこういうちゃんとした批判記事はありましたが、大手新聞とかテレビでは、まだまだの状態です。
スポーツ選手を扱った、ゴシップ記事は多いのですが、ゴシップとスポーツ自体に対する批判・批評は全く別物です。
清水さんのコラムは、強い日本スピードスケートを取り戻すために書かれたものです。
その証拠に、単なる批判だけで終わることはなく、ちゃんと提案もしています。
オリンピック見ていると、複合が20年ぶりに復活の銀メダル獲得など、大きな感動を呼びます。
一体感というのは、日本人にとってDNA的にもともと植え付けられているような利点です。
だから、派閥争いなどする暇はないので、早く強さを取り戻してもらいたいです。
スピードスケートは、冬季オリンピックの中で数少ないお家芸の一つです。