荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)を読んでいます。
この本は、映画評としてとてもわかりやすく書かれています。
その昔、僕は映画研究部というところに所属していたのですが、難しい映画ほど素晴らしいという感じがありました。
自分としては、ちょっと違うんだけど、ヨーロッパのデカダンな映画がいいという時代でもあったわけです。
この本は、そういうことを覆してくれます。
男の涙はいいことだと。
そして、紹介されていたのがこの96時間です。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: DVD
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なんというか、カタルシスなんて言葉をかっ飛ばすような展開です。
冷静に考えると、へ?というところも多々あったりするわけですが、全てを肯定してしまう潔さがあります。
映画としては94分。
それが短く感じないところが凄いです。
あっという間に終わるのが1時間半ですが、それを感じさせない濃密さがあります。
主人公、 リーアム・ニーソンは、格好良すぎます。
不要なことは語らない男です。
娘のためなら、何でもするという非常に分かりやすいテーマですが、それを法律的には超えていても、全て許してしまえるところが、この映画の凄みだと思います。
良い映画に出会えました。