今、日本における輸出可能なものは、アニメとアイドル。
その一つ、アニメ。
アニメの評価は世界の中で高いが、その業界で働いている人は、薄給で苦しんでいる。
その結果、生活ができなくてアニメを書くことを諦める人たちが増えているらしい。
生活ができるのは、一部の有名な作家だけで、そこに至らない人はもう無理だと。
絵コンテを書いていく人も、アシスタントが外注になっているという話も聞く。
外注と言うのは、本当に外注で、外国に外注するらしい。
つまりは、人件費が安いところにそれが集中していく。とすると、日本のアニメの担い手が日本の中には育たなくて、外国に行ってしまう。
これは、どこかで見て景色。
どこかで見たといったら、まさしく、メーカーと重なる。
メイドインジャパンがアジアの諸国に行ってしまったのと同じ構図。
それを塞ぐ方法はないかと思っていたら、これ以上ない例がある。
ハリウッド。
世界の映画の聖地、ハリウッド。
あの人件費が世界一高いアメリカで、世界一競争力があるのが映画産業。映画産業の象徴がハリウッド。
なら、日本のアニメもハリウッドの成功体験を取り入れたらいいと思う。
ハリウッドが成功したのは、二つの理由によると僕は思っている。たったの二つ。
一つは、英語で話すこと。
二つ目は、セリフを可能な限り削ぎ落とすこと。
なんと簡単な事か思うけど、これは、相反する。それを成し遂げたハリウッドって、返す返す素晴らしい。
世界で一番使われている言葉は、英語。
それを母国語にしているアメリカはそれだけでもアドバンテージはある。
ただ、それだけなら、おなじ英語を使う国ならどこでもチャンスは有る。
ハリウッド映画は、その長所を短所として映画を作ってきた。
何を言っているかというと、英語が母国語だとしても、その話す力とか聞く力は、大きな差がある。
そして、読む力にはもっと差がある。
英語で映画を作って、多くの人に理解させていくには、この英語力に目を向ける必要がある。
なら、どうするかというと、セリフはできるだけそぎ落として、セリフで語る言葉は映像で見せることになる。
この方法論を日本のアニメに援用することが、アニメ業界を世界一にする方法だと思う。
アニメのセリフを英語にすることと、セリフをできるだけ削ぎ落とす。
少年ジャンプとかマガジンとかで連載すると同時に英語版を発売し、全世界同時封切りと言うことをやったら、相手が世界になるので、商圏は一気に広がる。
なんてことを早くコーディネイトしてもらいたいものだ。