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おもしろく こともなき世を おもしろく

今回の誰得?な衆議院総選挙をもう一度考えてみる。

大相撲九州場所は、場所途中、勝利の瞬間のダメだしで一部批判のあった、白鵬が優勝。

誰も破ることがないと思われていた、大鵬の優勝記録32回にとうとう並んだ。

大鵬の頃は柏戸と言う好敵手がいた中での32回であり、ほぼ孤高の横綱となり、一人勝ち状態の白鵬を比べるのは、そもそも無理があって、その32回の重みは違うと、僕なんかは思うわけだけど、そうは言っても、32回はやはり凄いことだと思う。

もしもの話だけど、朝青龍がもう2年横綱だったら、この記録はなかったのではないかとも思う。

優勝インタビューでは、幕末維新の英雄、大久保利通から天皇まで出てくるという、驚きの展開だった。

 

ゴルフでは、横峯さくらが逆転優勝。来年からアメリカツアー参入を表明している彼女にとって、生涯獲得賞金10億円を最年少達成できるのが、この大会だったわけで、そこで逆転で達成するなんて、凄いなあと思う。

さて、そんななかで総選挙。

大義名分のない中での解散って、意味無いじゃんと思っていたけど、産経新聞読んでいたら、それも首相の特権と改めて思い、意味のあることなんだなあと改めて2つ目のこととして思った。

衆議院が今のような形態になって、任期4年を全うしたのは、1回しかない。

つまり、ほぼ全てが解散をくぐって選挙を行ってきたことになる。

アベノミクスを問うという、この2年の評価を国民に問うという形になったこの選挙。

また、前政権で3党合意で決まった諸費税の再引き上げを凍結し、1年半延ばすことを国民に問うことになったこの選挙。

こうして考えると、意味はあるかなあと。

安倍総理の人気は一時のような爆発的なものではなくなり落ち着き、批判も多くなっているので、雪崩を打つような自民党の圧勝は望むべくもなく、勝利のバーは自公で過半数と言っている。

 

解散の理由の一つ目、アベノミクス。

景気は回復すると思っていたが、消費税が上がってからの4月から失速。

4~6月に続き7~9月もGDPはマイナスだった。

これでアベノミクスは失敗と言う論理で攻めているのが野党だけど、その前の長いデフレから復活の兆しは確かにあったわけで、マイナスからプラスになる中で、一瞬の調整局面が今なのかと思う。

景気は一本調子で上がり下がりするわけではなく、途中必ず調整局面がある。

その調整からプラスに戻るのか、マイナスになってしまうのかは、後から歴史を振り返るしか術はない。

 

アベノミクスの考えは、単純化すると円安と公共事業の復活だと思う。

円安により、日本のお家芸である輸出産業を復活させ、株価を上げ、短期的なお金を回すために、公共事業を優遇する。

この3つは、実は全て成立している。

後は、購買意欲をかきたて、公共事業以外で、お金が動くことを待つだけの状態になっている。

消費税増税の時期が延びることで、それを前提にした流通が起きるわけで、今より物は売れるようになると思う。

 

2つ目の消費税。

1年半延ばしたことよりも、何があっても引き上げることを明言したことの方が重要だと思う。

 

つまりは、もう少し、安倍さんに日本の舵取りを任せたほうが賢明なのかと思う。