大学選手権では6連覇と孤高の存在になった帝京大学。
その求めるところは大学では見つけられなくなり、打倒トップリーグとなった。
一回戦では、トップリーグのNECに勝ち、まずその目標を達成した。
準決勝は、トップリーグ第3位の東芝。
強豪。
前半、帝京は惜しいところまで攻めるがなかなかトライを奪えず。
東芝はチャンスをものにして、3トライ。
21対0となる。
一方的展開と思われた前半の最後の方にトライを奪い、21対5で後半に。
点差はあったけど、帝京大学は果敢に攻めていって、東芝も守るということは一切せず打ち合いの展開に。
見ていてどても面白い。
後半になって最初の点は東芝。
ここから帝京が大反撃を開始する。
FWでボールを保持することなくバックスで勝負する。
特に10番と14番の選手が素晴らしい。
後半なんと帝京大学は3トライを奪う。
後半だけなら、19対17と 点でも勝つ。
あと2トライ2ゴールまでの点差まで追い詰めたが、後半ロスタイムに東芝の選手がボールを外に出し試合は終了。
ブーイングが秩父宮ラグビー場にこだましていた。
この試合で帝京大学ラグビーのファンになった人は多かったのではないかと思うぐらい、見ていて気持ちよかった。
ミスもそんなになく、引き締まっていたし、お互いFWに固執しなかったため、ボールが大きく動いていた。
選手の運動量も半端無いと思うけど、最後までよく走っていたなあと思う。
こういう試合を見せられると、ラグビー人気も復活するのではないかなあ。
ラグビーのワールドカップが開催される日本。
大会を成功させるためにも、ラグビー人気の復活は大きな要素だと思う。
この日本選手権。
来年は開催がどうなるか決まっていないらしい。
日本が、確かニュージーランドとかオーストラリアとかの南半球のリーグ戦に参戦するということで、この季節にトップ選手がいなくなるみたいなので。
せっかく、大学勢もトップリーグの選手といい感じで戦えるようになったので、何らかの形でやってほしいと思う。