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ここまでの企業買収は、独占禁止法に抵触しないのかなあ。

ビールメーカー世界首位が2位を12兆円余で買収へ

世界のシェアで3分の1になるそうです。

世界トップのビールメーカーでベルギーに本社を置くアンハイザー・ブッシュ・インベブは、13日、世界2位のイギリスのSABミラーを日本円で12兆円余りで買収することで基本合意したと発表しました。
アンハイザー・ブッシュ・インベブは、ベルギーのビールメーカー、インベブが、2008年に、「バドワイザー」で知られるアメリカのアンハイザー・ブッシュを買収して誕生した世界トップのビールメーカーです。
一 方、SABミラーは、「ミラー」や「ペローニ」などで知られる世界2位のビールメーカーで、13日の発表によりますと、アンハイザー・ブッシュ・インベブ が、SABミラーをおよそ689億ポンド(日本円で12兆5000億円余り)で買収することで基本合意したということです。

アンハイザー・ブッシュ・インベブなんて言う会社聞いたことなかったのですが、バドワイザーを買収した会社なのですね。

世界一と言うのもうなづけます。

独占禁止法とは、コトバンクで言うと、

私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」の略称。企業間の公正、自由な競争を確保することで、資本主義市場経済の健全な発達を促進することを目的としている。次の3つの柱によって構成されている。(1)私的独占の禁止(2)不当な取引の制限(3)不公正な取引方法の禁止、である。

 

世界市場で3分の1のシェア取るということは、価格競争力が半端なくなり、それこそ不当な取引の制限にかかるような気がしますが、独占禁止法は各国で違いもあり、そもそもが独占禁止法のない国もあります。

 

では、このベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブとイギリスのSABミラーの合併に対し、効力がある法は、おそらくベルギーとイギリスでしかないような気もします。

 

一口に独占禁止法と書きましたが、その意味は調べると結構難しかったです。

もともとがアメリカのシャーマン法とクレイトン法に起源をもっているこの法律。

 

今回の企業買収は、クレイトン法があてはまりそうですが、公正取引委員会のサイトを読んでも、

ア 競争を実質的に減殺し,又は独占を形成するおそれがある企業結合(合併,株式取得,資産取得を含む。)は禁止される(クレイトン法第7条)。
イ  1976年ハート・スコット・ロディノ法により改正されたクレイトン法第7A条及びこれに基づいて制定された届出規則に基づき,年間売上高又は総資産 を基準として,1億3640万ドル以上の企業が1360万ドル以上の企業と結合するとき(又はその逆の場合)であって,その結合の結果,結合される企業の 株式若しくは資産のうち6820万ドル超の株式若しくは資産を所有することとなる場合又は同基準にかかわらず2億7280万ドルを超える合併等企業結合 は,反トラスト局とFTCに対する事前の届出が義務付けられる(合併禁止期間は,届出後原則30日で,変更可能)。(基準額は,2012年1月24日に更 新。)

よくわからんです・・・