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書評、下町ロケット2ガウディ計画

テレビドラマ化された原作をやっと読みました。

下町ロケットも面白かったですが、このガウディ計画も劣らず面白いです。

 

ワクワクドキドキハラハラと一気に読めます。

 

池井戸潤さんの真骨頂でしょうが、最後は大逆転ですっきりします。

 

下的で中小企業のメーカーである佃製作所。

 

1作目では、帝国重工が作る国産ロケットの主要部品であるバルブの開発納品に成功します。そして、打ち上げ成功まで。

2作目のガウディ計画では、心臓病のための人工弁の開発に走ります。

命を預かる医療機器に対して、最初は積極的ではなかったのですが、その重要性を信じ制作にかける一村教授と桜田さんの熱意と、実際の手術現場に立ち会うことから、開発へと舵を切ります。

 

それから、幾多の苦難が始まります。

 

そもそも制作していたロケットのバルブに対し、強敵が現れます。社長は元NASAの開発にいた、サヤマ製作所の椎名社長。

帝国重工からのバルブの受注が止まる可能性もでてきます。

その戦い。

 

人工弁を制作するには、許可を取らなければいけないのですが、その壁も非常に厚い。

 

横やりを入れてくる、医学界の重鎮、貴船教授。

 

佃製作所を見切りライバルであるサヤマ製作所へ移る、中里。

 

いろいろな人間模様が描かれていますが、それが非常に分かりやすく書かれているため、スムーズに頭に入ってきます。

 

ドラマを見て人も、面白くて一気読みしてしまう本だと思います。