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1985年のラグビー日本選手権。スーパースター同士の最後の戦い

この試合で日本選手権7連覇を遂げた新日鉄釜石。

対するチームが、大学選手権3連覇を遂げた同志社大学。

 

新日鉄釜石には、松尾雄治

同志社大学には、平尾誠二

 

二人のスーパースターがチームを率います。

 

その伝説の名勝負が、NHKーBSで放送されています。しかも、当の松尾さんと平尾さんが解説をしながらの放送です。

日本ラグビーの中で、これほどのスーパースターは他にいません。

大学最強の同社社は、互角に戦いを進めます。

 

松尾雄治は、足の怪我をして痛み止めの注射をして、病院から国立競技場に直行します。監督でもある松尾雄治。彼のモットーである調子が悪いとベテランも使わないということを、この試合では保の選手から出てほしいと言う言葉を聞き強行出場です。

これまでの松尾さんのような切れ味は、この試合ではあまり出ません。

 

ラグビー日本選手権は、社会人と大学生の差がありすぎて、この時のような決勝一発勝負はありません。それどころか、来年からは日本選手権の大学生の出場がなくなるかもしれないようです。

 

しかし、このときの同志社の戦いは見事です。

同社社には日本代表の東田選手がいますが、コンディション80%ということで、綾城選手が出ています。それぐらい選手層の厚い同志社です。

ですから、社会人チャンピオンの新日鉄釜石を倒してくれるのではないか言う期待感があります。

平尾、大八木、土屋など日本代表クラスが目白押しの同志社。これも、今では考えられない話です。

 

 この試合で引退した松尾雄治さん。

平尾誠二さんは、留学後、神戸製鋼に入り日本選手権7連覇を達成します。

 

平尾さんは、今年亡くなられたので、もうこういう松尾さんとの対談を見ることはできません。

 

そういう意味でも、とても貴重な番組でした。