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おもしろく こともなき世を おもしろく

高田社長、暖まる話ですね。

日経ビジネスオンラインには、いくつか好きなコラムを書いている人がいますが、このジャパネットたかた高田明社長のコラムも毎回楽しみです。

今回はこんな話です。

質問
入社して5年目になりますが、毎日同じことを繰り返すだけの地味な仕事で、最近はすっかりやる気がなくなりました。もっとやりがいを持てる仕事をやりたくて、転職しようと考えています。
(27歳、女性、事務)


これに対する回答という形式で高田社長が話しかけます。


お悩みの解決方法は簡単です。ずばり、転職先を探す前にご自分の仕事を「やりがいがある仕事」に変えてみてはいかがでしょうか。
あなたが考える「やりがいがある仕事」とは、どのような仕事ですか。華やかで見映えのいい仕事ですか? お金がたくさんもらえる仕事ですか? それとも縁の下の力持ちとなる仕事でしょうか?
私は、「やりがいがある仕事」とは、働いている本人が「やりがいがある」と思っている仕事だと考えています。逆に、どんなに格好良く見える仕事でも、本人が「つまらない」と感じていれば、それは「つまらない仕事」なのではないでしょうか。


ここらあたりの考えは他でも見たりします。
  

しかし、実際の経営者という経験をもとにしているので説得力があります。


まず1つ目は、どのような目的を達成するためにその仕事が存在するのか、何のためにその仕事をしているのかを考え描きながら仕事をすることです。
どんな会社にも「誰の役にも、何の役にも立たない無意味な仕事」なんて1つもありません。

一度立ち止まって、自分の仕事が会社の中でどんな役割を果たしていて、どんな貢献をしているのかを考えてみてください。いかがですか? あなたの仕事は「何の意味もなく、役に立たない仕事」ですか?


それから二点目として以下を語りかけています。


2つ目は、工夫をして楽しみながら仕事をすることです。たとえ昨日と同じことを繰り返すときでも、昨日より早く終わらせられないかと考えてみたり、もっと効果的な方法がないかと工夫してみたり――。



仕事をして中では、いくらでも漫然とやっていくことは可能です。でも少しでも工夫をするとか楽しくするとかで変わっていくものだと言うことなんでしょうね。

僕がこの高田社長のコラムが好きなのは、とてもわかりやすく書いているところです。そして、今回は最後に本の紹介をしていました。


私は自分が読んで感動した本をよく社員に紹介するのですが、社員に勧めたものの1つに『小さい“つ”が消えた日』という本があります。

主人公は小さい“つ”。五十音村に住む言葉の間ではとても目立たない存在です。ある日、“あ”や“か”など、ほかの文字たちから「音がないこと」をからかわれた小さい“つ”は、五十音村から家出してしまいます。ところが、「ちっぽけな存在」と思われていた小さい“つ”がいなくなった途端、五十音村は、簡単な単語すら表現できなくなり、大騒ぎになる…、という物語です。


これ、すごく分かります。
確かに、小さな”っ”は目立ちません。一見あってもなくても良いような、吹けば飛ぶような存在でしかありません。ところが、それがなくなった瞬間にコミュニケーションができなくなります。
目立たないから意味がないということはなくて、その存在は間違いなく意味があるということなんでしょう。



と、なにやら偉そうに書いてしまいましたが、自分が一番この話を感じなければいけないのだと思います。


ほとんどの仕事は「小さい“つ”」のようなものです
やりがいを感じるために必要な2つのこと
全文はこちらから。


小さい“つ”が消えた日
小さい“つ”が消えた日トルステン・クロケンブリンク

おすすめ平均
stars読者ハガキのイラストが可愛い
stars魅力的な五十音村の村人とお話☆
stars日本語再発見!
starsいっぱい楽しみのある本
stars子供にも読ませたい!!

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