今日、うとうととテレビを見たいたらやっていた「教科書にのせたい!歴史を変えた奇跡の瞬間スペシャル!」。
この中で、ガラスペンのことが放送されていました。
ガラスペンって、インクを中に入れるわけではなくて、インクのビンにペン先を入れるとインクを吸っていくものでした。
で、書き味が良いと言っていたので、僕みたいな字が下手な人でも綺麗に書けるのでしょうか?
それは、ないだろうなあ。
このガラスペンですが、サイトにはこんなことが書かれています。
佐瀬工業所 創業 明治45年(大正元年)
《類似品にご注意下さい!!》
・佐瀬工業所のデザインに類似したガラスペンを、当社HP内の文章を引用して販売している業者がおりますので、ご注意下さい。
・当社HP内の写真、文書の無断引用は著作権違反、及び不正競争防止法違反(故意又は過失に係わらず)となりますのでご注意下さい。
無断引用を発見した場合は法的手段をとらせて頂きます。
・佐瀬工業所製のガラスペンはすべてオリジナルのデザインとして考案・製作されたものです。
放送では、グッチとのコラボレーションが実現したということで、「させっち」とか言われていました。
作る工程は、繊細そのものでよくこう言うことができるなあと感心しました。
類似品が出回っていて大変なようですが、正当なガラスペンは、佐瀬工業所のサイトからしか購入できないみたいです。
ガラスペンの歴史が佐瀬工業所のサイトに書かれています。
ガラスペンは明治35年に風鈴職人の佐々木定次郎氏によって日本で開発された筆記用具です。
ガラスペンは書き味の滑らかさ、インクの持ちの良さ(1度インクを付けるとハガキ1枚程度書ける)から瞬く間にイタリア・ドイツ・フランス等、世界中に広まっていきました。毛細管現象を発生させるガラスペンの溝の開発には、2本の溝から始まり徐々に溝の本数を増やし思考錯誤の上、日本製のガラスペンは8本の溝となりました。
海外製品には10本の溝の製品や、装飾品のガラスペン(文字が書けない)等もあります。
先代、佐瀬米蔵・妻えんは、佐々木定次郎氏の元で修業し明治45年に「カネモ印」の家号にて台東区入谷で独立し、佐瀬米蔵・えんの元で佐瀬勇(昭和三十年からこの道一筋)はガラスペン職人として修行を始めました。佐瀬勇はガラスペン開発者・佐々木定次郎氏の技術を唯一受継ぐガラスペン職人です。
明治〜昭和まではペン先のみのガラスペン(軸は竹軸・セル軸・ラクト軸)が主流でしたが、二代目 佐瀬勇によって、平成元年にペン先に使用していた8本の溝の入った棒を使用してバーナーであぶり、独特のねじり模様をつけた最初の一体型(ペン先から軸までガラス製)のガラスペンが開発され、
筆記用具としての性能、見た目の美しさから様々な雑誌・テレビで紹介され、佐瀬工業所製のガラスペンは工芸品とも謳われております。
ガラスペン製作には8本の溝があるガラス棒を均等に左右にひねり、ねじり模様を作けていきます。ねじり模様を作るには左右の手を同じ速さで回し続ける技術が必要なため、1本1本丁寧に全て手作業で作成します。佐瀬工業所製のガラスペンは全てオリジナルデザインとして考案・作成されクオリティーの高さからGUCCI製のガラスペンとしても使用されました。
佐瀬勇はガラスペン製作技術により、台東区優秀技能者(H10)、台東区指定生活文化財(H11)に認定されました。
この8本の溝と言うのが、放送されていましたね。