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ソニーは携帯もテレビも合弁解消へ

ソニーの動きが加速しているようです。

ソニー、エリクソンと携帯端末合弁解消
1110億円で買い取り スマートフォンに照準

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ソニーは27日、スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンと折半出資する携帯電話端末合弁会社、英ソニー・エリクソンを100%子会社化すると発表した。エリクソンの持ち分を10億5千万ユーロ(約1110億円)で買い取る。市場拡大が続くスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を取り込んでネットワーク戦略を加速させ、テレビ事業などとの相乗効果を狙う。


ソニーが携帯事業をグローバルで発展させることを目的にエリクソンとの合弁企業を作ってきましたが、ここで合弁解消だそうです。

Xperiaが好調なので、この時期にソニーの完全子会社にすることは経営スピードをあげる目的としてはいいのかなあと思います。
 

テレビ事業は、サムソンとの合弁を解消するそうです。

ソニー、サムスンと液晶パネル合弁解消へ
テレビ事業再建 持ち株の売却交渉

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ソニーは韓国サムスン電子と液晶パネルの合弁事業解消に向け、交渉に入った。韓国にあるテレビ用パネルの合弁生産会社の持ち株をサムスンに売却する。液晶パネルの価格下落が続くなか、合弁事業から撤退。外部調達を増やすことでパネルのコスト削減を狙う。

これは、世界的に見てもライバル企業であるサムソントの合弁ではうまくいかなくなったということでしょう。


このソニーの動きは、いいのかとは思いますが、見方を変えると迷走しているとも言えます。そもそものこと合弁が間違えていたのではないかとも思ってしまいます。

携帯にしてもテレビにしても本来がソニーの超得意分野ですから、自前で頑張っていけばよかったのではないかとも思ってしまいます。


海外では、HPの話も興味深いです。

米HP、包括的見直しでPC部門の保持を決定

 米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)(HPQ.N: 株価, 企業情報, レポート)は、包括的な見直しの結果、パソコン(PC)部門を保持する方針。同部門の切り離しに少なくとも15億ドルの一時費用がかかると判断したため。

 同社はこれまでに、PC部門のスピンオフ(分離・独立)が望ましい選択肢としていたが、大きく戦略転換した格好だ。

 最高経営責任者(CEO)に最近就任したメグ・ホイットマン氏は、PC部門がHPのサプライチェーンと調達に深く関わっていることに言及し、HPは同部門を保持する方が、「より力強い」との見解を示した。


これは、感慨深い話です。
HPはパソコン部門をスピンオフするのはいけないと思っていたので良い決断です。