ニュースを見ていたら、このポストシーズン最大の話題である、東北楽天ゴールデンイーグルスのエース、田中将大のポスティングによるメジャーリーグへの移籍の話題になっていた。
新たなルールが決まったら、即、動きがあると思っていたら、その動きは逆の方向になりそう。
楽天オーナーの三木谷さんが、移籍を容認しないそうで、その理由が、ポスティングで日本球団に入る上限額が20億円になったことに対する反対にあるということで。
マー君に20億円って安すぎじゃないとは僕も思います。
ただ、そんなに簡単な話ではなくて、三木谷さんはプロ野球に加えて、Jリーグ神戸のオーナーであることが大きな理由だと思う。
サッカー界にとって、Jリーグは、ヨーロッパの有名なリーグから見た位置付けは良くて3軍だと思う。
実力が認められてないから、移籍によって得られるお金は微々たるものとなっている。
だから、日本選手を獲得するチームにはリスクが驚くほど低くなっている。
低いため、それは大きな投資効果を生むことになる。
悪い言い方すると、日本選手を安く買い叩き、ヨーロッパで活躍させ高く売るというビジネスモデルが成り立っているようにも見える。
Jリーグは、早く移籍条約を作り、育てた先週を高く売れるようにすべきだと思う。
このJリーグをそばで見ている三木谷さんにとって、20億円という低い上限額で締結された日米野球移籍条約(こんな名前の条約はありませんが)は悪でしかないはずである。
ビジネスは駆け引きでもあるので、世論の動向は気になるところではあるが、田中将大と言うカードを最大限に利用する(言葉は悪いけど)のは、当たり前だと思う。
今回のポスティング騒動は、球団だけに巨額のお金が入って選手にはメリットがないとして選手会が反対して起こったことなんだろうけど、通常はフリーエージェントまで待たないと自由に移籍できないことを、できるようにしているのだから、ある程度の不自由さは仕方ないと思うのだけど。
20億円という上限額が、低すぎると言うのは、対象が田中将大だからそう思うかも知れないけど、でもそう思わせるということが、やはり今回の条約改定は失敗なんだと思う。
なので、今後の日本球界のためにも、マー君の移籍はなかったことにすることが正解だと思う。