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おもしろく こともなき世を おもしろく

ほこ☓たて、の何が間違っていたのか。

タカアンドトシと言うお笑い芸人が司会をやって、それが土曜か日曜かの夜7時というゴールデンタイムに放送していた番組、ってなんでしょう?。

100人のうち99人はバラエティ番組と思うでしょう。

ところが、こういうシチュエーションでやっていた、番組、ほこ☓たて。

演出が行き過ぎだということで放送倫理委員会に引っかかり、番組が終わることになりました。

普通に考えたらバラエティ番組が、バラエティの領域をこえてしまい、嘘つきの番組とレッテルを貼られ終了してしまう時代です。

確かに、出演した人に対しては失礼なことをしたかもしれませんが、見る人にとっては、どうでも良いことではないかと思います。

いちいちそういうことに過剰に反応していたら、プロレスなんて、よっぽど早くテレビ界から抹殺されていたはずです。

バラエティ(注、プロレスがバラエティだと言っているわけではありません、念のため)には、少しの嘘はつきもので、それを含んで楽しんでいるのではないでしょうか。
 

所詮は、あの番組も真剣に戦っているように見えますが(実際に出ている人は真剣に戦っているのでしょうが)、生放送ですべてを見せるのではない限り、何かしらの演出は入り込むわけです。

この演出を嘘だと言ってしまったら、テレビ制作者は全て仕事がなくなってしまいます。

真剣かと思われる番組で、僕がすぐ思いつくのは、夜中にやっているお笑いランキングです。この中の人気コーナー、レストランとかのランキングをつけるやつ。あれは、いつも順位が低いのから放送されていますが、いつもいつもそういう順番になるわけがなく、何がしかの演出が入っているのは、ちょっと考えればわかります。

レスタラン関係者が、食べた順番と放送された順番が違ったなんていう苦情が出た試しがありません。本来ならそういうことがあってもいいのですが。

あの番組に対しては、レストラン関係の人が、順番が違うといってクレームつけることはないはずです。なぜなら、両者の利害関係が一致しているので。

面白くして視聴率を上げたいテレビ局と徐々に順序が上がることにより高評価で終わるレストラン側と。

とすると、今回のほこ☓たて事件は、両者の利害関係が不一致だから出てきた結果だとも言えます。

出演していた人にとって、順番が変わったり、何かが変わったことが何にもメリットが無かったからでしょう。

それは、怒りますね。


要するに、バラエティのはずだったのに、出演者にとっては真剣勝負だったという、勘違いから起こった悲劇なんでしょう。