準々決勝4試合目
オランダVSコスタリカ。
戦力は間違いなくオランダが上です。
オランダはほぼ試合を支配しました。
ところが、1点が遠いのです。
コスタリカは、5バック。
守って守って守りぬくと言う戦術が選手一人一人に浸透しています。
この潔い決断は、ワールドカップ前の日本戦で負けてから、守備の戦術を変えたというから、日本にとってはちょっとした皮肉です。
勝ってしまった日本は、中途半端な攻撃型で自滅してしまうのですから。
この一戦。
守備的とは言っても、何度かコスタリカもチャンスを作ります。
特に、延長線になってから決定的チャンスも作りました。
シュートを撃ちまくるオランダ。
何本、ゴールポストに嫌われたか分かりません。
そして、コスタリカキーパーの守備力。
オランダは、選手交代をしません。
90分間確か誰も交代させませんでした。
これだけで、おそらく日本では非難轟々になっていたかも知れません。
選手交代枠3人使わなくてはならないと言う変な予定調和があったりします。
監督のルイ・ファン・ハールは、そんなことは全く無視です。
延長になり、選手交代をしていきます。
1枚が、FWを増やし4トップにするという攻撃スタイル。
そして、PK戦が近づくのを見越し、最後のカードを切ります。
そのカードがゴールキーパーを変えることです。
PK専任のキーパーへの交代です。
先発のキーパーが下手というわけではありません。
おそらく、キック力とか総合的な判断で先発が決まったのでしょうが、単にボールを取るだけなら、他にうまい選手がいるというわけです。
しかし、これは勇気のある選択です。
負けたら、非難は監督に集中しますから。
結果は、変わったキーパーが二本止め、オランダが勝ち上がります。
この思い切った戦術を見ると、監督としては、メッシに守備をさせないことを決断したアルゼンチンのアレハンドロ・サベージャとベスト監督を争うぐらいだと思います。
ベスト4が決まりました。
ブラジルVSドイツ
オランダVSアルゼンチン
どのチームが優勝してもおかしくないのですが、敢えて言うと、ネイマールのいないブラジルは戦力を2割ぐらい落としてしまいましたから、ドイツが勝ち上がり。
メッシが好調なアルゼンチンが勝ち上がる気がします。でも、ロッペン、ファン・ペルシー、スナイデルが好調なのでオランダも十分勝機はあるし。
いずれにしても、準決勝は見ものです。