女子マラソンでは、2時間25分というのが一つの区切りで、2時間22分というのは大きな大会で優勝が狙える実力を持った選手になります。
暫くの間、22分台の記録は出なかったのです。
女子マラソンの低迷とも言われました。
2時間19分台という未だに驚異的な記録を持った選手が出ていた時は、高橋尚子と野口みずきがオリンピックで優勝します。
世界選手権でも多くのメダリストが出ていました。
女子マラソンの復活が待たれたここ数年。
やっと新星が現れました。
マラソン2戦目の前田彩里選手が2時間22分48秒の好記録で3位になりました。
レース序盤の給水所で他の選手と接触し転倒するというアクシデントに見舞われました。
転倒と言えば、こけちゃった!の谷口浩美さんを思い出します。
優勝候補だったバルセロナオリンピック。谷口さんはこの転倒と靴が脱げたアクシデントに見まわれ、8位に終わりました。
でも、フィニッシュの時の彼の笑顔は今でも記憶に残っています。
前田さんは転倒後もトップグループに戻ります。
そして、一時期2位争いもします。
そして、22分台でレースを終えます。
3位という立派な成績も残し。
女子マラソンの希望の星になった瞬間でした。