不要な書類がたまったので、シュレッダーしに机をたった。
シュレッダーの前に行き、表にあるスイッチを入れた。
「カミガイッパイデス。ステテクダサイ」
シュレッダーのモニターにはこんなカタカナ文字が出ていた。
しょうがないなあと思い、紙が溜まっているところを開けた。
「ん・・・」
そこにいる女の子を呼んできた。
「シュレッダーが紙がいっぱいだといってるんだよ」
「へ?}
「だから、ちょっと来て」
「紙がいっぱいだからじゃないですか?」
「開けてみてよ」
「はい」
「な!」
「ありゃ?」
「紙ないだろ」
「ないですね」
「ないけど、きっとあるんだよ」
「上の方に詰まっているんじゃないですか」
「あっ、そこ気をつけてよ。以前、手を切った人がいるから」
「ないですね」
「ないだろ」
「こんな時は、こうするんです」
と、おもむろに主電源を切った。
「パソコン固まった時みたいなことやるなあ」
「いや、これはパソコンと言うより、昔の家電の調子がわるい時に、横を叩くようなものです」
再起動したシュレッダーからは「カミガイッパイデス。ステテクダサイ」と言う文字は消えていた。
そして、ちゃんとシュレッダーは動いた。
「なるほど」