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消費増税により、精神的に気持ち悪い価格表示になっていた

消費増税から初めての休日。近所のスーパーに行ってきました。

価格表示がどうなっているかというのを見たくて。

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2362円とか2553円とか見慣れない数字が見られます。

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ここは、本体価格の下に税込価格が書かれているため、消費税が5%の時の価格付けにより本体価格が気持ち悪いことになっているわけです。

2362円の商品は、5%では2480円となり、それとなく意味のある数字になります。

 

先週のガイアの夜明けでは、消費増税の時、ものを売る会社はどうするのかということが放送されていました。

デニーズでは、ハンバーグを注文するときの価格に対する顧客心理のアンケート結果が出されていました。それによると、1000円の壁があって、1000円を超えた瞬間、その商品を高いと感じる割合が劇的に大きくなっていました。

980円

1000円

1030円

こう並べて見た場合。980円と1000円では20円しか違わないのに、大きな差があるように感じるわけです。

1030円になると、これがなんの価格か意味がわからなくなります。

これまでと同量のものを売ろうとすると、1000円を超えた金額で提示することは、大きな勇気がいるわけです。

 

下の写真、本体価格398円、税込価格429円。

どちらを消費者が支持するのかまだ分かりません。

消費税が3%の時は、しばらく変な価格表示がありましたが、そのうち税込価格980円とか1980円とかに収れんしていきました。

それと同じなら、値下がりするのか値上がりするのか分かりませんが、消費者にとって意味のある数字になっていくものと思われます。

 

ただし、1年半年後には、また消費税が上がりますから(たぶん)、それまでは、このへんてこりんな価格が続くかもしれません。

 

ものを売る会社にとって、価格で釣るということも大きな戦術です。

いかにして、買おうと思っていなかったものを買わせるのが、利益を上げる術です。

とすると、購買意欲を掻き立てる価格表示をしていくと思うのですが。

 

まあ、そういうことは当然にわかっているので、消費者庁には、下請け会社に不当な値引きを依頼することを取り締まるGメンができたわけですけど。