オランダ代表を率い3位に導いた、名将、ルイス・ファン・ハール。
3位決定戦では、それまで一度も出場していなかった、Gkをピッチに送り出すという粋な計らいを行い、登録選手全部をワールドカップに出場させました。
どこかの国は、控えをほとんど使わず予選リーグで敗退してしまったのとは大きな違いです。
全ての選手を使うということは、選手それぞれの特徴を見極めているということであり、それは逆から言うと、レギュラーを約束されているわけではありませんから、選手間の競争も働きます。
その結果、試合を重ねるたびに選手が成長していきます。
ロッペン、ファン・ペルシーと言う、エースを二枚抱えていますが、サッカーは11人でやりますから、チームとしての成熟度は必要です。
オランダの試合は、ダイナミックで面白いです。
それから、ポゼッション・サッカーの真逆を行っているところも面白いです。
中盤を制圧している気になるポゼッション・サッカーですが、ボール長く抱えてもゴールに近づいてシュートしないと意味ありません。
俊足ドリブラーのロッペンがいるからできるかも知れませんが、たまにとてもシンプルに攻めこんで、点を取ります。
ファン・ハールは、香川真司のいるマンチェスター・ユナイテッドの監督になります。
今度の監督ってどういう人かと思っていなかったのですが、この人の元で選手をやれることは、それだけで財産になる気がします。
レギュラー争いは熾烈を極めていて、ワールドカップの香川のできからすると、とてもレギュラーポジションを獲得するのは困難ではないかと思います。
でも、名将のもとでやってみる価値は十分あるかと思います。