僕の実家にも林があります。
もう、20年か30年前に森を買ったのですが、それから価値が上がるどころか下がっているそうです。
投資としては、全くの失敗だったわけです。
今の僕にとっては、全く分かりませんが、当時は植林した杉や檜は、金を生むものだったようで、その杉から花粉症に苦しむ人が増えていったということは、皮肉でしかありません。
日本で林業により生計を立てている人を、僕はほとんど知りません。
農業でならブランド米とか価値のある野菜とかで、生計を立てている人はいますし、畜産業でもブランド牛やブランド豚を育てている人がいます。漁業もそうです。
ところが、林業だけは、それがピンときません。
林業は、数十年でしかリターンがない、息の長い商売です。
そして、日本では従事する人の高齢化が進みすぎています。
毎年お金が入る農業でさえ辛いのに、植えてから何十年も掛けないとお金が入ってこない林業は大変です。
そして、価格競争力がなくなりました。
安価な木材が輸入されてきました。
結果、日本の木材も大きな値崩れにあいました。
ますます、林業から若手がいなくなりました。
日本の国土で森林の割合は、66%だそうです。
その中で、人工林は40%です。
相当に広い面積になります。これが、何かのきっかけで反転すれば、大きな武器になります。
それが、起こってきているようです。
日本の木がブランド力を持ってきています。
伐採をしっかりしてきたことと、おそらく日本の気候がいいのでしょうが、素晴らしい木材になっています。
岡山では、村で育てた木を村役場で植林し地元の企業が買い取り良質な家具にして販売するという、サイクルを作っています。
考えてみると、農業にしても畜産業にしても漁業にしても、強いブランドを作ってきたのが、我々に日本です。
なら、木材だってブランドが作れます。
林業の復活って、国力が強くなることだと思います。
期待高いなあ、これって。