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Bookrock

おもしろく こともなき世を おもしろく

書評、天才

天才は、石原慎太郎が書いた田中角栄の本です。

一人称で書かれています。

つまり、田中角栄の独白と言う感じです。

 

石原慎太郎は、田中角栄のことを金満政治家として、徹底排除していたのですが、この本では、天才政治家として180度反対の方から書いています。

 

田中角栄は、戦後の政治家として図抜けています。

 

彼が発起人となって作った議員立法は、なんと40。

こんなに多くの議員立法を作ったのは、彼以外には一人もいません。

 

政治家の役割をものすごく分かっていて、それを実行した人です。

あまりにも天才だったが故に、アメリカに疎まれロッキード事件と言うものをでっち上げられ、首相の座を追われます。

 

闇将軍となり、田中軍団を結成し、権力の頂点に達した後、大勢力なのに首相を出せないと言うフラストレーションが派閥に生まれ、竹下登を中心とした経政会→創成会が生まれ田中派は崩壊します。

 

この本の最初の感想は、えっ!文字少な、といったものでした。

文字は大きいわ、行間は広いわ、下にスペースはあるわと、文字もう少し詰めたら、半分ぐらいの厚さになるのではないか、と言うものでした。

そのせいか、読み始めると進む進む。

読みやすいと言うこともあることは確かですが。

 

田中角栄に関する書物はこれまでも多く出ていますが、石原慎太郎が書いたことに意味があると思います。

 

こういう本当の政治家、もう出てこないのでしょうね。