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「経営者がITを理解できない本当の理由」について

先日エントリーした経営者がITを理解できない本当の理由ですが、今日ゆっくり本文を読むことができましたので、その感想を。

ITに関する費用で分かりづらいのが、人月とか人日とかいうもので計算されることです。これが、他の案件、たとえばビルを建てるとか橋を作るとかは完成させてナンボということで、それがどのくらい日数がかかろうと関係ない、と書いてきましたが、本当にそうなんでしょうか。

トンネルを掘ろうとして、2,000Mのトンネルなのでこのくらいの金額で収まるとしてやっていたら、いきなりとてつもなく硬い岩盤に当たり、どうしても今までのスピードでは進めないなんとことになって、それからは今までの十分の一のスピードでしか進めなくなったら、トンネル掘る値段てどうなるんでしょうか。

温泉を見つけるために穴掘ってたら、なかなか出ない。想定していた深さ以上の穴を掘らなければいけなくなったら、その穴を掘る値段てどうなるんでしょう。

石油を見つけようと海の中を掘って掘って掘りまくって、それでも当たらなくて、○○Mまで掘ることを想定した値段はその後どうなるのでしょう。

このあたりの契約がどうなっているか詳しくは知らないので、なんとも言えませんが、もし、それが余分な費用が出ることでしたら、IT投資とあまり変わらないのではないかとも思います。そりゃ、見えない温泉や油田と比べるのもどうかとも思いますが、IT関連のことをやっていると当初想定していなかったことが出るわ出るわのオンパレードだったりします。
これは、システムが複雑怪奇になってきてしまい、具体的事例にぶつかった時に初めて現出することが多いからかなあとも思ってしまいます。
とは言っても、そうあるべきことではなくて、そうならないようにいろいろ考えて進めるのがいいことなんでしょうが、それをすればしたで予備調査という摩訶不思議な言葉が出てきたりするのも厄介な代物です。

とは言ってもさりながら、システムのことを知らないと判断さえできないわけですから、認めるところは認めるし駄目なところは駄目であるとちゃんと言えるほどの知識は必要と考えています。分からないと言うのは簡単ですが、それではそこで終わってしまいます。

と締めくくりをしながら思いますが、あの人月とかいう単位、あれな何とかならないのでしょうかね。