2月24日、米Google傘下のYouTubeで数時間にわたりサービスが中断された。パキスタン政府がイスラムに批判的なビデオへのアクセスを遮断しようとして失敗したためという。
と言うエントリーが、IT Media Newsにあります。
これを最初に伝えたのは、以下のニュース、
YouTubeがダウン--原因はパキスタンでのアクセス遮断か[CNET Japan]
と言うものでした。最初これ読んだときよく意味が理解できず、こんなこと本当に起こるの?と言う疑問がありました。
ところが本当なのですね。
最初の記事、
[WSJ] YouTubeの世界的障害、原因はパキスタンの検閲
を深く読んで見ました。
PTCLはパキスタン最大手の通信企業で、同国のネットワークインフラのほとんどを制御している。今回の件を知る複数の筋によると、同社は国内でYouTubeを遮断しようとしただけだった。だがルータの操作を誤り、YouTubeがダウンしてしまったとこの件をよく知る2人のパキスタン筋は説明している。
と言う風にかかれています。何となくですが、自らが制御する国内のインターネットの中で見せる見せないと言うことはできそうですが、遠くアメリカのYouTubeをダウンさせると言うことは考えても理解できません。
同社は単に、YouTubeからパキスタンへのトラフィックを遮断しようとしただけだったという。このプロセスは「ブラックホーリング」と呼ばれる。同社のネットワークに送られた命令は、国内のトラフィックのみを対象とするはずだった。だがどういうわけか、そのメッセージが世界中のインターネットで複製され、ほかのISPでもYouTubeへのアクセスに問題が起き始めた。
だそうです。
これって、悪意のあるISPは、自分に不利なことを言っているところを攻撃できると言うことでしょうか?
まあ、それはなくても、ワールドワイドに善意の中で成り立っているインターネット網は、案外脆弱なんだなと思わせた今回の事件です。