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勝負がついた、オリンピックの水着問題

今日6月8日の朝日新聞の記事

「記録ラッシュ、松田が呼び水」から

1人の勇気が記録ラッシュを呼び寄せた。6日の男子200メートルバタフライに出場した松田丈志だ。ミズノスイムチームの一員だが、スピード社製水着で日本記録を更新。ミズノと個人契約を結ぶ北島康介らが続いた。

とある。

レースの前にミズノ側には事前にスピード社製の水着着用の許可を求めていたようだが、回答はなかったらしい。

選手とメーカーの契約の仔細は分からないが、おそらく契約違反になるのだろう。契約違反にならないとしても、それまでのスポンサーとしての援助とかを考えると、気持ち的には大変なことがあったと推測される。

この勇気が呼び水となり、スピード社製の水着を着る事への抵抗感が薄れた選手は新記録を連発している。

オリンピック本番前の今の時期、体調をピークに持っていっている選手はいないと思われる中であって、新記録が連発される状況を考えると、スピード社製水着で、オリンピックの望むべきであると思う。
 

勝負あったと言う、ジャパンオープンでの水着問題。


この話に関連するけど、確か、表彰式に上がったとき、北島康介が、「泳ぐのは水着じゃない、自分だ」と言うようなことを書いたTシャツを着ていたけど、あれはどうかなあと思う。スポーツメーカーと言うのは、1秒でも0.1秒でもスピードが出るように日々努力している。おそらく寝るのも惜しんで開発に明け暮れていると思う。
そういうメーカーの気持ちを逆なでするようなことをトップスイマーがやるのはどうなのかと思う。

選手とメーカーとが一体化した近代スポーツは、その記録向上へは多大な貢献をしているが、ある一つの技術革新が行われたときに施す免疫がないため、このような混乱になっていると思う。

スピード社問題は、良い契機だと思うので水着の決着で問題が終わったことにするのではなく、議論が継続していけばいいと思う。

ということを書いていたら、今日北島康介が200メートル平泳ぎで世界新を出したようですね。従来の記録から約1秒も早いと言う驚異的な世界新記録です。
当然、スピード社の水着で。


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