昨日に引き続き、「4−2−3−1」と言う本についての感想である。
いやあ、サッカーっておもしろい!・・・サッカーは布陣が重要だった
この「4−2−3−1」と言うのは、サッカーの布陣の一つである。
この本を読んで思うことは、布陣というのは生き物だなあというものである。相手の布陣に対し、それを上回るためにどのように対していくのがいいかと言うことが、文字を読んでいるのにかかわらず、動画が目の前に現れるようで面白い。
昨日のエントリーで、韓国は4バックと書いてしまったが、これは嘘でした。いや半分嘘でした。
日韓ワールドカップ当時のヒディンク監督の元、当初は4−2−3−1であったが、2002年になると3−3−3−1と言う3バックにしているそうです。
この3バックは日本が当時行っていたフラットスリーなる3バックと大きく異なり、超攻撃的な3バックです。
同じ3バックでも、超守備的になったり、超攻撃的になったり、サッカーと言うのは面白い。
こういう布陣を頭に入れ、そして3人の交代枠と言うものを最大限に使うと、考えられなかったサッカーができると書いている。
そして、改めて思うのは、サイド攻撃の重要性である。サイドを制圧した方が有利に進められる理由というのが明確になる。両サイドと二人ずつで持つと走る距離も短くなりパスコースも増えていく。
この本を読んで、
2002年日韓ワールドカップの韓国vsイタリア
ユーロ2004のポルトガルvsイングランド
04〜05欧州CL準決勝のミランvsPSV
04〜05欧州CL決勝のミランvsリバプール
の試合を見たくなった。
そして、日本代表であるが、そのキーマンは中村俊輔
(4−2−3−1から)
06〜07シーズンのチャンピオンズリーグ開幕戦、マンチェスター・ユナイテッド対セルティック戦といえば、中村俊輔が鮮やかなフリーキックを決めた試合
として知られるが、この模様をテレビ解説していたフース・ヒディンクは、そこで再三こう呟いたという。
「マンチェスターは、なぜセルティックの左サイドを突かないのか」「日本人選手の背後を狙わないのか」---。
その直後、イビチャ・オシムも、こちらにおインタビューに対し、中村俊輔を代表に招集するかにあたっての問題点として、その守備力に頭を悩ませていた様子を見せた。ジーコにはない視点であることがハッキリしていた。
(ここまで引用)
韓国の時のヒディンクは、ユーティリティプレーヤーを作り上げた。いろいろなポジションができる選手がいることにより多彩な攻撃パターンが組めた。
ユーティティなプレーヤーと布陣により弱いチームも強くなる。
と言うことを考えた場合、守備力の弱い中村俊輔は、どうなのかと思う。
ブラジルではないのです、所詮日本は。
ということで、これからの日本代表の選手選考と布陣は気になります。
また、これからは、Jリーグの試合も視点を変えて見られる。
世界は、一昔前の守るイタリアのサッカーではなく、攻撃的なサッカーの時代になっているのです。
4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書 343) 杉山 茂樹 光文社 2008-03 売り上げランキング : 487 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |