携帯小説・・・・これは「ケータイ小説」と書くのですね、きっと。
ケータイ小説と言われるものの、行間と1センテンスの少なさがどうも苦手だった僕。普通の小説のように文字をさくさく読みたい。そして、スピード感のあるものを読みたい。
そんなことを偉そうに書いていますが、実はあまりケータイ小説というものは読んだことがない。
そんな僕ですが、
今日この西山繭子の
「校長先生がやってきた!」
を読んでいます。
面白いです。
田舎、それも相当な田舎。
僕の実家も相当に田舎ですが、それよりもっと田舎です。こんな田舎は今の日本にあるのだろうか?と言う疑問は、この際言ってはいけません。(笑)
そんな疑問を挟むことが許されない田舎の町の高校に突然、新しい校長先生が赴任します。
しかも、その校長先生は、アメリカ人だったという・・・・
六本木もGAPも名前しか知らない高校生がいる高校に突然アメリカ人の校長先生がやってきます。
そして、いきなり、そういきなり、新しい校則を発布します。
1.登校時の服装は私服でも良い。その場合なるべくアメリカを感じさせる服装が好ましい。
2.普通免許を所有する生徒は車での通学を許す。その場合、ヘルメットはかぶらなくても良い。
3.授業中の飲食は許可するが、弁当などの本気系は不可。
4.昼食はカフェテリアで取ること。
5.上記以外でも規則が流動的に変更になることがある。その都度、校長または教師の指示に従うように。
アメリカを感じさせる服装ですよ、車通学OKですよ、しかもヘルメットが不要とは。この高校、自転車通学ではヘルメット着用なのです。
授業中の飲食がOKなのです。まるでアメリカンです。
しかも、昼食はカフェテリアです。
面白くないですか?読みたくなりますね。
このアメリカーなな校長先生が授業にも立ちます。
黒板を叩くと言う行動が、スイッチとなって、そこの高校生に影響を与えていきます。うまい記述です。
ボクの読むスピードだと、1話がちょうど地下鉄の二駅弱ぐらいのボリュームです。文字がしっかりあって読んでいるなという気になります。
最初に書いたように、さくさくと読めるし、スピード感のある展開が心地良いです。
西山繭子という人は、女優をやりながら小説も書いています。
この小説、かなり面白いと思います。
行間の開いたケータイ小説に物足りなさを感じたら、是非読んでください。大人のための携帯小説と書きましたが、若い人たちも読んでほしいと思います。
この「校長先生がやってきた!」は、携帯サイトの『あそラボ』で。
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