手に汗握る。
久しぶりにテレビでスポーツ中継見てそう思いました。
ボストン・レッドソックスVSデトロイト・タイガーズ戦。レッドソックスが3勝、タイガース2勝の6戦目。
試合は、レッドソックスが1点取ったあとの回に、タイガースが2点取り逆転します。なお、ノーアウト1・3塁。バッターセカンドゴロ。463のダブルプレーの間に1点取るか、3塁ランナーがわざと本塁を目指し、ダブルプレーを阻止するというのが、普通の光景です。
ところが、3塁ランナーの中途半端な走塁により、1塁ランナーがアウトになった後、3塁ランナーが三本間にはさまれ二つアウトになってしまいます。
ここが、勝負の一つ目のあや。
二つ目が、次のバッターが見逃し三振に倒れ、追加点が取れなかったこと。
7回裏、レッドソックスの攻撃。
一人ランナーが出た後の、ノーアウト1塁。バッターは、きわどいコースをとことん見極めフォアボールで1・2塁。
次のバッターが二遊間へゴロ。ショートが取りダブルプレーと思っていたら、ファンブルしてノーアウト満塁に。
ここが、三つめのあやでした。
次のバッターが、なんと満塁ホームラン。
5対2とレッドソックスが逆転します。
そして、9回表。
守護神、上原浩治の出番です。
寒いのに、半袖。汗までかいています。
打者に対する前のひと時、センター方面を見つめ続ける上原。
気持ちを抑えようとしているように見えました。
最初のバッターへの初球。
高めのカーブみたいに抜いた球。
ストライクでした。
この1球が、今日の上原のすべてだったのではないかと思います。
途中内野安打を打たれますが、打者4人に対して全球ストライク。
ボールのスピードがストレートで142?しかないのですが、針の穴をも通すようなコントロールが打者をほんろうします。
見ていてドキドキしていましたが、抜群の安定感で抑えきります。
最後の打者は、ホークボールで三振。
アリーグ制覇の瞬間でした。
まさに手に汗握る観戦でした。
試合の終了が0時を回っていたそうで、メジャーリーグって大変だなあと思ったのでした。この時間になっても、ほとんどの観客が帰らずに見ているのです。
さすが、大リーグです。