Bookrock

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日本のフォーク・ロックの金字塔的アルバム、井上陽水の氷の世界。そのライブを見た。

井上陽水の氷の世界

日本で最初のミリオンセラーになったアルバムです。

これ以降、シングルよりLPの方が偉い!という時代になっていくエポックメイキングなアルバムでした。

実は、僕が生まれて最初に買ったアルバムは、氷の世界ではなくその後の二色の独楽でした。

この二色の独楽が暗かった。

なんとか好きになろうと何度も何度も聞いたのですが、結局良くわからなかった。

氷の世界があまりに売れたため、どうしようか悩んでどっちつかずになったアルバムだった気がします。

今聞いたらどう思うのかはよく分かりません。もしかしたら、ものすごく良いかも知れません。

 

氷の世界。

そのアルバム名を冠したライブが行われました。

氷の世界ツアー。

そのライブ映像が、スカパー!で放送していたので、録画していて今日見ました。

当時のアレンジとほぼ同じ構成。

古いかなあと思っていたのですが、そんなことはなかったのでした。

ただ、スローな曲が思ったより多かったです。

そして、忌野清志郎との共作が2曲ありました。

帰れない二人と待ちぼうけ。名曲です。

1. あかずの踏切り
2. はじまり

3. 帰れない二人
4. チエちゃん
5. 氷の世界
6. 白い一日
7. 自己嫌悪
8. 心もよう
9. 待ちぼうけ
10. 桜三月散歩道
11. Fun

12. 小春おばさん
13. おやすみ

桜三月散歩道は、ライブで初めて歌ったそうです。

この曲、好きなのです。

井上陽水のスコア持っていた僕は、何度もギターで弾いたような気がします。

アルバム買ってなかったのに、どうして聞いたのか、今になったら不思議です。FMで全曲やっていたのを録音したかもしれません。

当時は、FMで普通に全曲フルで流していました。良い時代です。

 

このツアーでは、氷の世界13曲を全て歌います。

手抜曲が1曲もない、よくできたアルバムです。

ミリオンセラーのなった理由は半分ぐらいわかります。

ただ、シングルでヒットした曲は全然ありません。

だから、とても不思議なアルバムなんです。

一番知られている、心もようもシングルで売れるようなポップな曲ではありません。

 

トータルなセンスが受け入れられて売れたとしか思えません。

凄いことです。そして、もしかしたら、日本の音楽を聞いてる人たちのセンスが一番高かった時代だったかも知れません。

今や、日本の歌は、Jポップに代表されるカノンコードでしか売れなくなりました。いや、握手とか複合的なことがない限り曲は売れなくなりました。

 

アルバムの表題曲、氷の世界。

おお、毎日、毎日、吹雪、吹雪、氷の世界

です。こういう歌詞で売れてしまうなんて、素晴らしいです。

 

13曲が終わった後、その後の揚水の代表曲を歌います。

夢の中へも。

 

あと、見ていて思いましたが、お客さんは、座って聞いてます。

アンコールで立ち上がって手拍子を。

最近、オールスタンディングで飛び跳ねて、サイリウムを振り回してる、おそらく同世代の僕とはあまりに違う光景に唖然としてしったのでした・・・・(笑)

 

 

氷の世界-40th Anniversary Special Edition (DVD付)

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