東芝、中国メーカーに白物家電事業を売却。「東芝」ブランドは40年間使用可能に。
事業を売却する時は、そのブランド力も大きな価値になります。
東芝と言うブランドはそれこそ一朝一夕にできたものではありません。
技術者と営業とが血のにじむように頑張り世界ブランドを勝ち取ったものです。
特に、メイドインジャパンは、それだけでブランドです。
品質が高いと言う。
ちょっと高くても持ちたいと言う動機づけになります。
会計処理の失敗により企業の存続も問われることになった東芝。
生き残っていくための、選択と集中です。
その中での白物家電の売却です。
白物家電は日本から韓国に移り、今や中国の時代です。
技術がもうこれ以上の伸びしろが小さくなった白物家電は、人件費の安い国の独壇場になってきました。
安かろう悪かろうの中国製品が技術力での追いつきそうな感があります。
資金力がある中国企業は、サッカー国内リーグの爆買いに代表されるように、投資先を探しています。
そこにある日本企業は黄金に見えます。
で、シャープも東芝も中国企業の傘下になっていきます。
シャープが企業ごと飲み込まれることに比べると、東芝は白物家電だけに済みました。
それは、東芝が白物家電以外に原発とかの重電部門を持っているからです。と思います。
さて、白物家電を売った企業にブランドを40年使っていいと言う契約は、IBMがパソコン事業を中国のLenovoに売却した時を思い出します。
IBMのパソコンのブランドは、ThinkPadです。この名前はパソコン市場燦然と輝きます。
Lenovoは、ThinkPadのブランド名に価値を覚えてパソコン事業を高値で買ったと思います。
それほどに、ブランドと言うのは価値が高いですし、一度棄損してしまうと、取り返すのが超大変です。