徳川幕府の二代将軍、徳川秀忠。
初代の家康と3代目の家光の間にいる目立たない将軍ってイメージが強かったのです。
どちらかと言うと暗愚と言う感じでした。
ところが、この二代将軍・徳川秀忠を読むとそういうマイナスイメージは吹っ飛びます。
秀忠は、関ヶ原の戦いで戦地につくことができなかったことがあまりにも有名なため、戦いもできずに将軍になったと言う負のイメージに塗り固められます。
そして、不幸なことに、3代目の家光が江戸幕府を最終的に固めた将軍と言うイメージもあり、影が薄くなっています。
でも、秀忠がいてこそ徳川将軍家はそのあと300年の時代を作ったと思います。
秀忠は、自分のカリスマ性がないことをいやと言うほどわかっていたため、将軍職を家康から譲られた後も、大御所家康が言ってることを忠実に実行します。
今でもそうですが、二頭政権はうまくいきません。
部下がどちらかにわかれて派閥ができるからです。
秀忠は、かたくなに家康の意向を尊重することで、二頭政治を否定します。
家康がなくなってから、秀忠は暗愚どころか家康ができなかった非情なことも行います。
大名を取り潰します。
この非情さが江戸幕府の基礎を築きます。
さて、片桐且元です。
真田丸では、ひょうひょうとした秀吉の部下です。
なんか、頼りない部下です。
この片桐且元が、真田丸の最後の方に豊臣家の運命を左右する人になります。
安土桃山時代は結構知っているつもりでいましたが、この人のことは良く知りませんでした。