Bookrock

おもしろく こともなき世を おもしろく

ヒューマンは読むべし。ただし条件付き。

この読み物。

一言で言って、面白い。

二言で言うと、物凄く長い。

本を読む時間が結構できた時に一気に読むべき本。

ただ、読みやすいのでどんどん進む。

進むんだけど圧倒的な厚みに気が縮む。

内容はというと、人の起源を現地の取材を交えながら克明に描いたもので、僕が知らなかったことも多く書かれていて、とてもためになった。

作り込みが丁寧。

ちゃんと実証してくれるので説得力がある。

もともと、ホモサピエンスより優勢だったネアンデルタール人がいなくなったことも分かるし、ホモサピエンスがそれを飲み込んでいったことも分かる。

生まれながらにして持っている感情。

それがDNAとして今も引き継がれていること。

今の人の数はそれまでの常識からするとあり得ないくらい膨張しているが、なんでそれが可能になったのか。

人と人以外の違いは何なのか。

ということが分かる。

自分のアイデンティティーを教えてくれる良書。

時間が作れる人は是非勝ってほしい本。

ただ、最後の温暖化のくだりはいらなかったなあと、自分は思う。

なので、90点。

ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか (角川文庫)

ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか (角川文庫)