椎名誠の著作は、254冊もあるというのを知ったのは、最近読んだ、澤田康彦さんの椎名誠の10冊だった。
僕も相当に椎名誠さんの本を読んだと思っていたけど、この冊数を見たら、ほんの5分の1もなかった。
大学生の頃が一難読んだ時だったが、卒業と同時に引っ越しをしなければならなくなり、持っていた本の殆どを大阪の従兄弟にあげた。
就職してから、読む本は所謂ビジネス書が多くなり、椎名誠の本を読みまくるという時間が作れなかった。
その中でも、一番記憶に残っている本は、バタゴニア。
かなり重々しい話でずんと来たことを覚えているが、僕が読んできた椎名さんの本では特異な分野に入ると思う。
もう10冊選ぶなんておこがましいので、3冊だけ上げる。
わしらは怪しい探検隊。
この本で、いきなりノックダウンさせられた。
男とはかくあるべきだと思わせてくれる、馬鹿馬鹿しいも激しい本。
これ読むと、キャンプ場にキャンピングカーでキャンプには100%いけなくなる。
そもそもが、キャンプ場でキャンプができない。
それから、焚き火が必須アイテムになるし、ガソリン含んで焚き火に噴きかける技のひとつぐらいないと、キャンプに行けなくなる。
哀愁の街に霧が降るのだ。
エッセイなのか小説なのかわからない本。
スーパーエッセイとか、スーパー私小説とか、なんでもいいから、スーパーという枕詞を付けたくなるジャンルな本。
男たちの悲しくも暖かく、そして少し熱いことが随所に散りば混られた一品。
上下2巻の大作であるが、ずっと話が終わらないでほしいと切に思ってしまう本。
インドでわしも考えた
インドには怖くて行けないなあと、思わせてくれた本。
でも、一回は行きたいなあとも思わせてくれた本。
ガンジス川は見れないし、そもそも入れないと思わせてくれた本。
旅ってかくあるべきだと思わせてくれた本。
僕のKindleには、常時椎名誠の本が3冊入っている。
犬の系譜
中国の鳥人
ジョン万作の逃亡
怪しい探検隊北へ
気分はダボダボソース
ちなみに、沢田さんが選んだ10冊は、以下、
わしらは怪しい探検隊
定本 岳物語
春画
武装島田倉庫
問題温泉
黄金時代
シベリア追跡
波照間の怪しい夜
絵本たんけん隊
EVENA エベナ
もう一回、最初から椎名誠の本を読みけろうかと思う。