Bookrock

おもしろく こともなき世を おもしろく

日本のロックに影響を与えた3人その2

ドキュメンタリーとフィクションはどちらが優れているかは、非常に難しい。ドキュメンタリーと言うのは、実際にあった話(当たり前か・・・)であり感情移入しやすい傾向があり、ものによっては涙を誘ったりする。フィクションと言うのは、その作者なり監督なりの力量が試されているわけであり、最上のフィクションはドキュメンタリーを超えると思っている。

BOOWYのDVDに「LAST GIGS」というのがあり、これは、東京ドームでの解散コンサートが収められているDVDである。カット割りはしっかりしているし音の状況も良い、画像も良いということで音楽DVDとしては、かなり上の部類に入る。観ていて気持ちよくなるDVDとなっている。もうひとつ、「1224」というDVDがある。

僕は当時BOOWYというのを意識的に聞かなかったので、その時代背景を同時代に生きてきたわけではない。12月24日渋谷公会堂で行われたコンサートを撮ったものだが、ここで解散すると言うことをファンの前で言う。なぜか分からないが、渋公の周りはファンが詰め掛けていて、その画像がコンサート終盤から折り重なるように進んでいく。何か重要発言があるらしいという情報が流れていたのか、どこかで既に発表されていたのかは知らないが、後半進むにつれ、熱いものが伝わってくる。このDVD、音は悪いし画像も悪いカット割りもなったものじゃない。でも解散の発言からラストの歌を見るだけでも価値はある。

この2作品、「LAST GIGS」が計算し尽くされたフィクションで、「1224」がドキュメンタリーと言う感じである。単なる作品のクオリティからすると、「LAST GIGS」の方が全然上だが、共鳴すると言う観点からすると、「1224」が圧倒的に良い。ドキュメンタリーというパワーは凄いとおもってしまう。筋書きのないものは凄いと改めて思う。

BOOWY、このバンドが与えた影響も非常に大きい。BOOWY以降それに似たバンドが数多く出現した。ハードなロック(ハードロックではありません)の大衆化を進めた偉大なバンドである。氷室京介布袋寅泰という天才が奏でた音楽は、売れると言う気迫とともに時代を打ち破る爽快感のあるものであった。

LAST GIGS LAST GIGS
BOOWY

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1224
1224 BOOWY

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stars久しぶりに。
starsBOOWYのDVDでは
starsこれ以上のDVDは存在しない!
stars唯一の完全収録DVDです。
stars感涙

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