昨日ワールドビジネスサテライトを見たら、ソニーを止めた人が出ていて、ソニーに対する失望と言うか励ましというか、そういう話をしていました。
新しい技術を作っていくことが日本という国では重要であり、ソニーができなくてどうするのと言った内容だったと思います。
ソニーをやめたと言えば、ソニーを踏み台にした男たちという書籍が2冊発刊されていて、それを読めばいろんな所で活躍しているのが分かります。
ソニーを踏み台にした男たち―企業を超えて新たな道を切り拓きつづけるベンチャー魂の真髄 | |
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技術に対して、あまり省みなくなったというのは、出井さんがCEOの頃も言われていたと思います。僕自身は、出井さんが社長になった時に言った。「デジタル・ドリーム・キッズ」というキャッチフレーズが今も好きで、仕事で何か考える時も、この言葉を思い出して考えていくことがあります。
ソニーが、超大企業になってから、ソニーらしさを大きく出したのが「ベガ」とうテレビを出した時です。ベガを研究し作り世に出しテレビという家電を席捲していった話が「ソニーの遺伝子」に書かれています。
技術者の苦労と言うことが多く書かれていますが、僕が気にいっているのが、こういうプロジェクトを立ち上げる時に裏方がいかに盛り上げていくかということです。ソニーではプロジェクトを立ち上げる時キックオフと言うものをやって、そこでは役割とかターゲットとかを共有するとともに、参加するメンバーをいかに盛り上げていくかに注力していってます。この時のキックオフでは、プロジェクトの代表である中村さんが登場する時「スパイ大作戦」のテーマソングをかけています。ちょうどトム・クルーズ主演の映画が封切られる前であり、このプロジェクトが不可能なミッションと言われたことを最大限に使い、映画「ミッション・インポッシブル」を利用して盛り上げています。また、三角おにぎりを大量に用意するとともにスマップの「がんばりましょう」をかけて気持ちを高めています。
プロジェクトが成功するかしないかは、参加するメンバーのモチベーションをいかに上げていくかが大きな要因をしめると思います。やろうとしても上からけなされたら、やる気もなくなります。
メーカーでは、こういう裏方は企画畑の人がやるんでしょうが、さすがうまいし、すごいなあと感じぜずにはいられません。
ものづくりをしている人だけではなく、プロジェクトの盛り上げ方、商品名を考えることや、CEO AWARDでの話など、非常に考えさせられる本です。
ソニーの遺伝子―不可能を可能にした商品開発プロジェクト | |
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