ソニーの出井さんが次のCEOは日本人という話をしている。
その中で、アップルがうらやましいということも言っている。
ウォークマンが席捲していた約20年、携帯オーディオプレーヤーはソニーの牙城と言われていた。携帯オーディオプレーヤーの別名がWalkmanでWalkmanと言えばなんのことを言っているのか分かると言うぐらいブランドだった。
ところが、mp3という音声圧縮技術が出てきて、僕はいろんなmp3プレーヤーを買って聞いていた。でも何か違っていた。何がかと言うと日本企業でこの中に入ってくる企業がなかったということである。アメリカのRIOとか韓国もメーカーがハードを作っていたが、どうも僕にとって”面白い”と言うものはなかった。ここまで音声を圧縮しているのにMDプレーヤーより大きいの?何で電池が持たないの?という思いが強かった。
日本の企業が大きくなりすぎたんでしょうね。大きくなったため、自分達の権益を侵すことができなかったんだろうと思う。ハードだけではなくソフトも持ったため、急進的にソフトの流通を壊すことができなかったんだろうと思う。
そこにAPPLEのiPodが出てくる。ハードディスクを持ちデザインに優れたもの、それは、今までmp3プレーヤーをいくつも見てきた者にとっては、凄い!買いたい!というものだった。それから、APPLEは戦略的商品を輩出しiTmsと言う音楽業界を揺るがす音声配信システムを構築していく。
市場を大きくとった後、おっとりと日本企業がその中に入り戦いを挑んでいく。でも、既に時は遅く、新たなデジタルオーディオプレーヤーの代名詞は、iPodになっていた。
そういう中での出井さんの発言であるが、市場の声が届かなかったんだろうなあと思う。
と偉そうに書いているが、市場の本当の声を分かるのは、とても難しくって、それが分かるならみんなそこに行組んだろうなあと思う。
そうは言っても、新しい市場を作るというソニーが、それをできなかったと言うのがはがゆい話である。
SONY ウォークマンAシリーズ 512MB シルバー[NW-A605/S] | |
ソニー 2005-11-19 売り上げランキング : 10204 おすすめ平均 かなり微妙 なかなかの商品、今が買い時では? 最高! Amazonで詳しく見る by G-Tools |