マイクロソフトが、いやなのは、Windowsの圧倒的なシェアを使い、ワープロや表計算ソフトまで世界標準にしていったことだ。このエントリーを見ているブラウザもマイクロソフトの力でもぎ取った世界標準である。
所詮、この世は競争社会であり、勝てば官軍というところもあるのはわかるが、さすがにやり方がえげつないため、できれば使いたくないという人も結構多いのが実情だと思う。
このマイクロソフト帝国を何とかしたいため、いろんな企業とか個人の集まりとかが戦いを挑んだのであるが、結局負けていった。
負けながらも、何とか一つの勢力として残っているのが、OSではLinuxであり、ブラウザでは、Firefoxである。残ったこの二つが、ともに商用ではなくオープンソースである意味、世界にいる有志により作られてきたと言うのが面白い。
ワープロとか表計算とかの、所謂オフィス製品は、日本ではその昔圧倒的なシェアを取っていた「一太郎」とかロータス123とかは、いつの間にか遠いところに行ってしまった。
もう10年以上前、Windows95が出たとき、ワープロ・表計算は、一太郎・ロータス123VSワード・エクセルという構図があり、この両者がバンドルソフトの雌雄を決していた。僕としては、一太郎・エクセルという組み合わせが最上のものであったが、これはさすがにありえなかった。もし、この組み合わせがあったら、今のオフィス製品の構図は随分違っていたと思う。
結局商用ソフトの世界では、マイクロソフトが圧倒的に勝ったのであるが、ここで残ったのが商用ではないオープンな思想に基づくソフトと言うのが興味深い。
で、とうとう対パワーポイントのソフトがGoogleから出ると言うことである。
Googleが出すと言うことは、つまりインターネット技術を活用して、しかも無料での提供と言うことであり、これは相当に見ものである。
日本での開始がいつになるか分からないが、このワープロ・表計算。プレゼンテーションのGoogleからの提供が広まっていったら、かなり面白い世界になると思う。
で、世界を席巻したら、今度は反Google連合が形成されていくんだろうね。これは、これで民主主義世界では、健康的なことだと思う。
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