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セカンドライフはなぜ盛り上がらないのか

セカンドライフについては、このブログの中でも、イマイチ盛り上がらないということを言ってきましたが、

この数日注目を集めているエントリー

なぜ「ニコ動」は盛り上がり、「Second Life」は過疎化するのか

で、分かりやすい論評がなされています。

セカンドライフがいくら3Dをばりばり使って先進的と見えても、そこにある世界は前時代的な同期に依存するものとのことです。
 

 
面白い論評です。

同期、非同期と言うカテゴリーでくくると言うことは、あまりに当たり前すぎて、考えもしませんでた。

なぜなら、パソコン通信やメールと言う文化は非同期で成り立っているものだからです。

パソコン通信なんて、Windows95が出る前からあったわけであり、インターネットがここまで流行る前は、パソコン通信がいろんな人と会話のできる強力な手段だったわけです。

ここで大事なことは、質問して答える、ソフトウェアをアップしてダウンロードして使って論じる、ということは、当然のごとく非同期でした。でもその世界ではちゃんと会話が成り立っています。

しかも、同じときにいるわけではないのに、盛り上がっていたのです。

これが、パソコンを使った会話の世界です。

非同期のよさは、自分の分身がいたるところに出没することです。それは一体どういうことになるかと言うと、自分ひとりが二人にも三人にも十人にもなれるということです。

とすると、盛り上がれ人が何人かいると、その何倍も盛り上がる場所ができるということです。

これ、ある意味当たり前で考えてもいなかったのですが、言われて見ればその通りだと思います。

ということで、セカンドライフを見ると、同期だ成り立つ世界と言うことで、いくら盛り上げられる人がいたとしても、その人が及ぶ範囲は、その人がいる”そこ”しかありません。

とすると、現実世界と何も変わることはなく、盛り上がりがいろんなところに及ぶことはないということです。

と言う事から、考えると、セカンドライフを追って作ろうとしているところがあったとしたら、自分の分身が時空間を飛んでいくという仕組みを作ってもらいたいと思います。

過去・現在・未来を行き来するものがいいですね。