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雨の日のラグビーは難しい

ラグビーの第44回全国大学選手権最終日は1月12日、東京・国立競技場で慶大VS早大の決勝を行い、早大が26―6で勝った。

早大の優勝は、2大会ぶり14度目と言う事で、最多優勝回数を更新している。

早大と慶大が大学選手権の決勝で顔をあわせるのは39大会ぶりと言う事である。対抗戦では明大を加えて3校がライバルなので、39大会ぶりと言うのはにわかには信じられなかったが、実はそういうことなんだろう。

今日の決勝は朝から冷たい雨が降るあいにくの天気であった。雨の時に難しくなるのはハンドリングである。ノックオンに代表されるボールが手に付かないという状況が怖いのである。

ラグビーと言うスポーツは、トライに向かって15人が犠牲になりながら陣地を進めて行くものである。とすると、ボールを持つことが難しくなる雨の日は、どうしてもキックが多くなる。
 

 
今日の試合は、まさにそれでキックが多い試合となった。昔は多かったのですよ、キックを多用した試合。それは技術力がない時代であったため、蹴ればその時は陣地を取れるから、キック合戦となっていた。これをラグビーのサッカー状態と言って、見ている人にとっては全く面白くなかった。

今の時代、キックは相当に効果的に使わないと無駄な攻撃となる。なぜかといえば折角取ったボールを蹴ることでほぼ100%の確率で相手に渡すからである。

これが、雨の日には一変する。ハンドリングの難しさから投げて渡すことのほうが危険度を増してしまう。

そのため、どうしてもキック合戦となり、蹴ったボールを相手がミスしないかと言う作戦となる。

自分のボールになった場合は、バックスで回すことは危険なので、キックでないときはフォワード戦となる。

と言う事で、今日の試合は雨となった時点で慶応の山田を使う手はほとんどなくなり(怪我をしていたので晴れてもむずかしかっただろうが)、フォワードは早稲田が圧倒しているのは明白なので、どう考えても早大の優勝は動かないと言うものだった。

折角の決勝、いい天気でやらせたかったですね。

それと、無理だとは分かっているけど、関東学院大学が出ない大学選手権は一つ落ちてしまうなあ。