プロレスと言うのは、草創期敵味方がはっきりしていた。
外国人を倒す力道山と言うことで、大きくて力もあって汚い外人を空手チョップだけで倒していく力道山に狂喜乱舞した。
その流れが、馬場・猪木の時代でも続き、それを始めて破ったのは、国際プロレスにいたビル・ロビンソンである。
彼は、外人のくせにテクニシャンで人間風車と言う綺麗な技で圧倒的に強かった。しかもベビーフェイス(善玉ですね)だった。
その後、マスクマンが全盛期になり、デストロイヤーがヒール(悪玉)からベビーフェイスに転向した。
覆面レスラーのベビーフェイスの代表は、ミル・マスカラスですね。千の顔を持つ男です。
格闘技もそうだけど、スポーツの中で善玉と悪玉がはっきり分かると面白いし、感情移入しやすい。
最近のプロスポーツで悪玉日本一決定戦をやらせると、西側はあの亀田一族だろう。
対する東側としては、朝青龍しかない。
大相撲は、あんな朝青龍に対してバッシングしていたのに、この2場所、朝青龍が出ないと空席が目立った。
それが、この初場所朝青龍が復活した。怖いもの見たさか、連日満員だったようだ。
今日の千秋楽優勝を決める結びの一番。
僕は、相撲を見るのは、年に1回か2回だけど今日は見た。
この試合は面白かった。
力があって拮抗していると、ここまで面白くなるんだなあと思った。
そして、朝青龍は凄いレスラーもとい相撲取りだと思った。
ヒールを全うして欲しいと切に思うよ。