1995年からパソコンは、使っているので、そんなにパソコン暦は短いとは思わないけど、2ちゃんねると言うものには、なぜか入り込むことはなかった。
こういう掲示板と言うのは、昔ニフティのフォーラムとかインターネット以前のパソコン通信の頃に結構やっていたので遠い存在ではなく、どちらかと言うと自分にとっては近い存在だと思っていたのだけど、なぜか足が遠かった。
それはそうだけど2ちゃんねるもたまにはROMったりはしていた。
ニフティと2ちゃんねるの違いはなんだったんだろうかなあと思っていたのだけど、
と言うイメージが一番大きな違いかと思った。
ニフティの場合は、まず自分が入っている会議室の書き込みを全てダウンロードすることから始まる。
ダウンロードした後は、回線を閉じて読んだり返事を書いたり新規で発言したりする。
その自分の書き込み分を作った後、回線をつないでアップロードしていく。
この方法は、書いたものをじっくり読み返す時間が取れ、また冷静になっていく時間が持てることにもなる。
2ちゃんねるというのは、インターネットの中の掲示板であり、ブロードバンド常時接続というインフラが整いかけたからできているんのであるため、読みながらその場で書き込みをしていく。
そのため、思い付きとか勢いとかで書くことが多いのではないかと思う。、
そして一番大きな違いは、短文が多くなると言うことである。
オンライン状態が多い場合、書き込んだ後にすぐレスがつきそしてまたレスをつけとかになり、スピードが上がっていく。
この2チャンネル。
管理人のひろゆきの話したことを本にまとめたのが、この「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」である。
まず、潰れない理由としての結論が出ている。
(1)金銭的な問題
(2)社会的な問題
(3)法的な問題
金銭的な問題と言う事では、2ちゃんねるは広告を柱とするビジネスのため閲覧者が極端に減らない限り大丈夫だと言っている。
社会的な問題については、「社会的に2ちゃんねるは問題である」と言っても、その発言者が強制力を持たない限り何も変わらない。と言っている。
最後の法的な問題であるが、「2ちゃんねるは、アメリカのサーバーでアメリカのサービスである」と言ったとたんに日本の法律が及ばなくなるので問題はない。
と言う事で、世間が何を騒ごうとなくなることはないと書かれている。
権力者にとっては、つぶそうと思えば何らかの理由を作ってしまい葬り去ることもできるが、今の状況をつぶしても、第2第3の2ちゃんねるができてしまうので、ひろゆきが管理者になっているものをつぶしていく理由が見つからないらしい。
権力者がつぶす例として、ライブドアの堀江とか北海道の鈴木宗男とかの例を挙げている。
特にライブドア事件では、やっている罪に対して罰則が重すぎると言う投げかけも行っている。
この本の中で、一番大きかったのは、以下の文章である。
06年2月。とある新書から一気に浸透したインターネットに関する言葉があります。僕は99年5月30日から2ちゃんねるの管理人を務めているので、インナーネット暦はそれほど短くないと思っているのですが、その言葉の意味がさっぱりわかっていません。
その言葉は、Web2.0.この言葉は、フリーソフトウェアとオープンソース運動の支援者であるティム・オライリーが提唱した概念です。きちんとした定義があるわけではなく。Webを利用した新しいビジネスモデルであれば何でも、この言葉が使われるような気がしてなりません。
(中略)
今、いくつかのIT企業は流行に乗って「自分たちがWeb2.0だ」と公言していますが、明確な定義がないですから、言った者勝ちです。その言った者勝ちの行為をあからさまに行っている企業やサービス、または周りからWeb2.0だと思われている企業がどうやら注目を集めているようです。
自分にとっても耳が痛い話だったりしますが、結局Web2.0と言う言葉も何だったんだろうかと最近思うようになりました。
Googleは、このWeb2.0の中心にいるような企業ですが、多くの提供しているサービスのうち、オープンにしているのは、検索とMapsぐらいです。
また、日本を代表する「はてな」に対しても、なんら新しいテクノロジーを展開しているわけではないと言っています。
梅田望夫が広めてしまったWeb2.0ですが、梅田望夫自体がテクノロジーを知っているわけわけではないので、先進的なテクノロジーと言う話では難しかったと書かれています。
本の後半には、
小飼弾とひろゆきの対談がありますが、これはかなり面白いです。
Web2.0のアンチテーゼとして、この本を読まれることを薦めます。
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14) | |
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