苦戦も言われた今日のワールドカップ3次予選対オマーン戦。終わって見れば3-0と言う危なげない試合だった。
この試合のMVPは松井だ。
前にあったキリンカップでもそうだったが、松井と大久保のコンビは怖い。次にどのようなことをしてくるのかわくわくするからだ。
左MFに入った松井は、想像性豊かなプレーを続出していた。これによって、中村俊輔へのマークが薄くならざるを得なくなり、俊輔のゴールも呼んでいた。
センターバックの田中マルクス闘莉王と中澤佑二はいまやアジア屈指のセンターバックであるので、ここをこじ開けて得点を取るのは至難の業である。また、長谷部誠がボランチに入ることで守備がしっかりする。長谷部誠は浦和時代は攻撃的ボランチだったがすっかり守備もできるようになっていた。その見返りとして攻撃が今ひとつだったが、攻撃にはタレントがそろっていた今日のメンバーでは、あの感じでいいと思う。
日本代表といえば、トルシエの頃から3バックと言うのが常識で4バックと言うのは、もう一つうまくないなあと言うのが今までの固定観念だったが、始めてしっかり機能した4バックが今日だったのではないかと思う。4バックと言うのは攻撃的な守備体系と言われていたが、その意味が始めて分かった今日の試合だった。
4バックが本来の意味で機能するのは、両サイドバックの働きである。この両サイドバックが機能すると言うことは、一番守備よりのところにいる選手が駆け上がってセンタリングしていくのであるから、運動量は半端ではない。
そして、バックスと言う本来の仕事があるので、守備もちゃんとできなければならない。
と言うことから考えると、長友佑都と言う左サイドバックは凄い。左サイドバックと言えば、今は怪我で離れているが、浦和レッズに戻ったアレックスがおそらく一番であろう。ところが、彼は守備がイマイチである。攻撃としては、非常に面白いが、守備ができないため、どうしてもボランチとかセンターバックに負担がいく。
すると、バランスが壊れていく。
と言うことを思うと、長友佑都と言う選手は面白い。
また、右サイドバックには、今日は出なかったが内田篤人と言うこれまた若い選手がいる。
若いと言えば、今日、香川真司と言う平成生まれの初めてのA代表がワールドカップ予選に出た。
内田は忘れたが、長友と言い香川と言いオリンピック代表ではない。
戦術の関係とかもあるのだろうが、こういう21歳とか10代の選手が頑張っていると、これからのこともあり面白い。
3次予選は、あと3試合。
日本代表には頑張ってもらいたい。
