真夏に行われるオリンピックでのマラソン。
ペースメーカーも走らないので、記録的にはどうしても平凡なものとなる。
暑さとお互いの牽制のためにペースが遅くなるみたいですね、今まで何回か見た感覚では。
この暑さのオリンピックの常識を変えてくれたのが、もう随分前の高橋尚子の走りでした。あれは、アジア大会かだったかと思うのですが、こんなスピードで走って大丈夫なのか?と言う驚きで見た記憶があります。
ここは、記憶にたどっているので、もしかしたら大間違いかも知れないので、いつか調べて見ようと思っています。
そして、今日の男子マラソンです。
2時間9分ぐらいのレースになるだろうと思っていたら、今までにないスピードで始まったのです。
これは、面白い。
案の定というかなんというか日本人選手は全くついて行けず外国人だらけの争いになりましたが、ちっぽけな駆け引きのない戦いでした。
レース後半、ドリンクを取れなかったワンジル対して、自分のスペシャルドリンクを渡したメルガ(エチオピア)には、びっくりするとともに、凄いことするなあと感心してみていました。
あれ、なかなかできないだろうね。同国人なら分からないでもないが、全くのライバルでメダルを争っているのですからね。
良いシーンでした。
この、メルガ(エチオピア)は、最後のトラックで後ろを走っていた選手から抜かれましたが、抜き返す気力も残っていなかったですね。
さて、ワンジルって誰?ですが、高校駅伝走った後、実業団に入っているからなのか、イマイチぴんとこないのでした。
それで調べて見ました。
ワンジルは、仙台育英高校の助っ人として、高校駅伝で活躍しています。その在学中の2004年に大会記録の2時間01分32秒を作っています。
ただし、この記録は高校最高記録であるのに外国籍留学生選手が出走したという理由で「日本高校国内国際最高記録」として別枠で扱われているようです。じゃあ、日本記録ってどうなっているかというと、全選手が日本人で構成された最高記録である「日本高校最高記録」は2時間03分18秒で1997年に兵庫県の西脇工のものになっています。
分かりづらいことするもんだなあと思います。
そう言えば、高校駅伝は、1区に外国人が出られなくなっていますね。
この2004年の大会で、ワンジルは、3区区間記録( 22分40秒)を持っています。
高校卒業後、トヨタ自動車九州に入り、バルセロナ五輪男子マラソン銀メダリスト森下広一監督の指導の下で実力をつけ、ハーフマラソンの世界記録を樹立したあと、2007年12月2日に行われた福岡国際マラソンでは、初マラソン初優勝大会新の成績を出しています。この時の記録は2時間6分39秒です。
そして、今年4月13日に行われたロンドンマラソンでは、世界歴代5位の2時間5分24秒で2位でゴールしています。
トヨタ自答車九州は、7月に退社しているようですね。
それから、今日のオリンピックの優勝と続いているようです。
まだ、21歳なのですね、彼は。