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Webサービスに無料は終わったということの考察。

大手飲料メーカーが番組提供CMから撤退する? (ゲンダイネット)

あるテレビ関係者がこう言う。

「この会社はこれまで各キー局の複数の番組に、満遍なくCMを出稿してきました。番組はアニメ、歌番組、バラエティーのすべてを網羅しています。でも、テレビで宣伝してもその効果がはっきりしないし、期待しているほどではないと判断し、“テレビからの撤退”を決断したというのです」

 これまで1000億円以上を出稿してきたトヨタ自動車が、来年度は広告宣伝費を30%減らすことを表明している。


と言うことで、テレビ局の赤字と言い、このCMからの撤退ニュースと言い広告で成り立つマスコミという職種は厳しい時代に突入しているようです。

それは、実はこのような記事の出る前からCMへのパチンコ業界の出稿の多さからも伺い知れることです。それ以前では消費者金融業界です。23時からしか放送できなかった時も夜のこの業界のCMの多さは凄かったですが、その自主ルールみたいなものが外れてからの、CMの量もハンパじゃなかったです。

そのCM枠がそれこそ全てパチンコ業界に行っていると言っても過言ではない状況が今です。

この業界のCMがたくさん見られるのは、それまで購入してきた企業がCM枠を買うのをやめるようになったためなんでしょう。


そして、インターネットの世界です。

「タダが当たり前」の時代は終わる? カフェスタが「お金払って」と呼び掛けた理由


企業が広告を絞るのはテレビだけにとどまらず当然に他のメディアにも波及しているようです。この記事では、

「広告収入で成り立たせる無料モデルは、もう限界だ」――カフェスタの上澤馨(うえさわかおる)社長は言う。「広告モデルはバブルが作ったモデルだった」と。

(略)

主な収入源は広告で、以前は月間数千万円の広告収入があったが、ここ最近の不景気で出稿が激減したという。アバターも販売しているが、無料のポイントで手に入るものも多く「月間数百万程度の収入にしかならない」状態。かなりの赤字が出ているという。


インターネットの広告は、それまでテレビとか新聞とかに比べてコンバージョンははっきり分かるので費用対効果を計りやすいので、全広告費用に占める割合は、既存マスメディアからネット広告に移行するだろうと言われていました。実際、僕もそう思っていました。

ところが、企業が出す広告費用はその予想を上回るスピードで絞る時代に突入しているのでしょう。ネット広告についても、どんなメディアでも良いわけではなく、一部の良質なメディアに集中していくのでしょう。淘汰の時代の始まりというわけですね。


ある意味、広告出稿する側は値段交渉するいい時代になったと言うことでしょうか。でもそれを激しくするとメディア側を疲弊させるだけですから、長い目で見たらいいことはありませんが。


いずれにしても、良質なインターネットメディアは存在しますから、そこを認識して広告を打つべきでしょうね。


そして、私たち利用者側にとっては無料でWebサービスを利用できると言うことは、当たり前ではなくなる時がすぐにもくるかもしれないと心構えだけは持っていることでしょうか。


有料で良質なWebサービスを早く構築する企業がこれからの勝ち組になるかも知れません。


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