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Webサイトは誰のもの

昨日は久しぶりに外出して説明会に行ってきました。
眠りに陥りそうな説明会だったんですが、なぜか議題の後半にホームページのリニューアルなんて言うのがあったので聞いてみました。

「加盟店さんの紹介をするホームページをリニューアルします」

「ふ〜ん」

「加盟店さんの住所とか営業時間とかを記載するところがなかったので、見た人がそれじゃあ悩むと思うし、そういう声もあったので、そう言うのを載せられるようにします」

「ふ〜ん」

「申請があったときに、その申請内容を見て審査します」

「ふ〜ん」

「修正がある時は、修正の依頼があった内容を審査してOKになったら掲載しますと言うメールを送ります。これで、加盟店さんを紹介するホームページは充実していきますし、見る人にも欲しい情報が見られるようになります」

『それっていいんだけど、いったいそのホームページを何人の人が見るの?』
と突っ込みたくなりました。
  

 
ある決済方法を提供する会社のサイトの話しだったんですが、そもそも決済手段を確認してモノを買う人なんていうのは相当に少ないと思います。
この決済手段だからものを買う人っていますか?
モノが欲しいから、買うのであって、そのために支払い方法をどうするかです。決済手段から入るというのは本末転倒状態なのです。
SuicaとかEdyが加盟店を紹介するのは、それはそれなりの理由があって近くのコンビニで使えるかどうかを教えてくれるのはいいことだと思います。でもそれ以外のいつも行くことはないような店を紹介されてもどうなんだ?と思ってしまうのです。
忘れてしまうのです。そう言うことは。まあ、せめて欲しいのは、国内でどのくらいのお店で使えるかと言うことです。

これは使う人から見たサイトはどうあるべきかということですけど、使ってもらう人にとっては、どのくらいそこから自分の店に来てくれるのかが非常に重要で、モチベーションのありどころだと思います。


Webサイトを作りかえるのは力技です。金と勢いさえあれば何とかなります。

本当に、難しいのは維持です。

このサイトの維持は、加盟店さんの修正情報の更新です。

更新してもらう動機は、それをやってなんぼやねん?と言うことだと思います。時間と労力かけて修正の情報を送ったのに、お客さんが来てくれなかったら何にもありません。
サイトが綺麗になったから更新データを送ってくれるほど世の中甘くはありません。

だから、そんな作りかえてもいいけど、いったい一月何人来るのよ?と思ってしまうのです。

これは、サイトを綺麗に作りかえることが目的になってしまい、その情報を持ってくる人たちの気持ちが分かっていないのですね。


Webサイト。

これって一体誰のものでしょうか。

このエントリーを書いていて、また思い出してしまいました。


今日見たサイトは、バナーが一杯のトップページでした。そして、そのバナーの色合いとかも全く統一感がなく、一目見てどぎついなあこれは、と思ったのです。
バナーとかフラッシュは、人に勘違いを起こします。

まるでそれにより人は見つめてくれてクリックするのではないかと。

バナーとかフラッシュとかは、サイトの中ではワンポイントのデザインでしかありません。基本は、それに付いているテキストだと思いますし、バナーやフラッシュに過度に期待をしてはいけません。
自分が思ったよりも全然アクセスは多くの場合ありません。

バナーの羅列は、気持ちが引きます。
と言うことを久々に思い出させてくれた今日の説明会のサイトでした。


1ページからのリンクってどうあるべきでしょうか。

僕が昔サイトをリニューアルした時、一つのページから手を変え品を変え同じページにリンクするのは、それをクリックした人に対しての騙しだろうと言ってました。
クリックする人にとっては、違うページに行くだろうと思っていたのに同じページだというのは、アザトイことするなあと言っていました。

バナーで行かせフラッシュで行かせテキストで行かせ。それってないだろうと思います。


で、タイトルに戻ります。

Webサイトって誰のもの?

僕は、ユーザーだと思っています。
ユーザーを心地良くさせるのがサイトの管理者なり運営者だと思っています。


だから、悩んで頑張るのだと思います。