首相「TPPはビートルズ」=参加の意義、独自解釈で説明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120324-00000094-jij-pol
「環太平洋連携協定(TPP)はビートルズだ」。野田佳彦首相は24日の都内での講演で、TPP交渉参加を検討している日本の立場を、英人気ロックバンドのメンバーに例えて説明、政府の方針に理解を求めた。
首相は「日本はポール・マッカートニーだ。ポールのいないビートルズはあり得ない」と強調。その上で「米国はジョン・レノンだ。この2人がきちっとハーモニーしなければいけない」と述べ、日本の交渉参加への決意を重ねて示した。
こういう政治の場で、人気歌手、この場合、単なる人気歌手を超えたビートルズと言う名前を出すということは、確信犯か無知かに大別されると思います。ビートルズはあまりに偉大であり、その名前だけに反応する確率が高いからです。
今日は、このニュースだけではなくてテレビでもやっていたので、それを見た感想ですが、ちょっと軽すぎるのではないかなあと言うのが実感です。
そうは言っても、TPPと言うものが一体なんであるかをあまり知らなかったりします。
TPP
別名:環太平洋経済協定、環太平洋連携協定、環太平洋経済連携協定、環太平洋戦略的経済連携協定、環太平洋パートナーシップ、環太平洋パートナーシップ協定、太平洋間戦略経済連携協定、トランス・パシフィック・パートナーシップ
英語:Trans-Pacific Partnership、Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement
2006年にAPEC参加国であるニュージーランド、シンガポール、チリ、ブルネイの4ヵ国が発効させた、貿易自由化を目指す経済的枠組み。
TPPは、加盟国の間で取引される品目に対して関税を撤廃原則的に100パーセント撤廃しようという枠組みである。工業製品や農産品、金融サービスなどをはじめ、全品目について、2015年をめどに関税全廃を実現するべく協議が行われている。
2010年11月の時点で、米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの5ヵ国がTPPへの参加を表明し、次いでコロンビアやカナダも参加の意向を表明している。
それまで日本はTPPに対する姿勢を明らかにしていなかったが、2010年10月に開かれた「新成長戦略実現会議」で、菅直人内閣総理大臣(当時)がTPPへの参加検討を表明した。しかし、TPPは国内の農業・漁業をはじめ、あらゆる産業に対して大きな影響を及ぼす協定であり、参加に反発する声や、参加を急がず慎重を期するべきとの声も多数上っている。
関税の100%自由化ですから、貿易立国である日本にとってはいいことでもあるし、農業自給率を高めなければいけないという相反することもしなければならない日本にとっては、簡単に賛成できないことでもあります。
こういう貿易自由化を考える場合、中国のことを考えなければならないと思っています。
今や、世界最強の貿易国になったと言ってもいい中国。そこがどう出てくるかを考えないといけません。日本で販売されている多くのものが、Made in chinaです。それなのに、日本企業が中国進出するのはとても大変です。やっと出て行っても出資比率に大きな規制があります。
世界がみんな仲よくているなら、できるんでしょうが、そんなに世の中甘くないし、今でも紛争は起こっています。
ですから、単純にTPPはビートルズって言うのは、あまりに単純すぎるのではないかと思います。
ただし、こうやって少しですがTPPのことを調べて書く契機になったというのは、凄いことだなあとも思います。
ビートルズは、やはり偉大ですね。
って、こういうオチか?