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おもしろく こともなき世を おもしろく

放送1回で多くの反響があったドラマ「明日、ママがいない」

賛否両論出ている感のある日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」

児童養護施設を舞台に、様々な事情で親と離れた子どもたちの目線から「愛すること」・「愛されること」をテーマにしたドラマということで、このドラマが子供の視点で描かれていることが、大人から見た場合、違和感を感じているような気もする。

 

誤解を恐れずに書けば、

原理原則にこだわった人権団体が批判しているような風にも見え、それは、事なかれ主義が好きな日本人の心情にもマッチするわけで、面倒くさいことや触らん方がええわ、的なものに対しては、見て見ぬふりするのが一番過ごしやすいということになる。

 

が、

 

そういう見て見ぬふりをしてきた結果、日本は負の遺産をいっぱい背負わされてきたわけで、竹島とかの領土問題も日韓や日中の政治的問題も、結論を先延ばしてきた人たちが悪いと思う。

 

テレビとか新聞に代表されるマスコミは、世論を作ることができる。

政治的な話を置いておいて、今回は、ドラマの話。

ドラマは、時を重ねるごとに制約が多くなってきている。それは、昔のドラマをそのまま流すというのが難しくなってきていることからも想像できる。

よく、言い訳がましく、製作者の意図に沿う形での放送です、みたいなことがテロップで流れるけど、それもいれずに放送すると、抗議が少なからず入るだろうから。

 

ドラマの原則は、フィクション。簡単に言えば、作り話ということで、作り話を面白くするには、現実をいかにデフォルメして大げさにして見せるかということであり、その大げさ感はリアルにも近くないいけないわけであり、現実からあまりに離れたものだと、多くの人にとっては心に響かないものとなる。

SFドラマと言ってしまえば、それで解決してしまうが、そうではないわけであり、どこまでリアルでどこまで虚構かの境界線が可能な限り曖昧なものが良いドラマになるのではないかと思う。それも、出来る限り虚構寄りで。

 

虚構の世界でどこまで視聴者に訴えることができるかが、脚本家と演出者の腕の見せどころだと思う。

 

ということで、明日、ママがいないは、1回めのテーストのまま継続して作って貰えたらなあと僕は思う。

ドラマの可能性を打ち破ってほしいから。

 

 

明日、ママがいない オリジナルサウンドトラック

明日、ママがいない オリジナルサウンドトラック