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書評、船を編む

最近
三浦しをんの作品をよく読んでる。

この本もかなり有名と思うけど、なんのことを書いた本だかは全く知らなかった。

船を編むって不思議な言葉だなあと思っていた。

それくらい先入観なしに読んだのだけど、大辞典を作ることを書いてることには、早く気が付いた。

気がつくと同時に、この題材で小説が書けるのだろうかと思った。

ところが、これが大巨編だった。
スペクタクルですよ。

構想からスタートまで時間がかかりすぎて、編集者の定年を迎えることで、この困難なことの新たな編集者を会社の中から見つけ出す。

頼りになっていた同僚の転勤。
補充なし。

始まる恋の話。
下宿の風景。

そして、話はいきなり十数年が、たつ。

まだ、辞典は完成しない。

原稿は三校から四校へ。

主人公、まじめさんの結婚。

久しぶりに新たな社員が入る辞書編集部。

発売日がやっと決まり、最後の追い込みに。

そこで、見つけた致命的ミス。

それに対する…

長編ですが、これも一気に読んでしまいます。

船を編むとは、
大渡海と言う名前の辞書を苦悩しながら、一つ一つ糸を編むように作っていく作品です。

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む

舟を編む