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CSを考える。新幹線の清掃舞台、テッセイの仕事ぶり。

お客様サービス向上運動、CS。

この言葉で最初に浮かぶのは、ディズニーランドです。

ディズニーランドのキャストが行う奇跡の物語を随分昔に読んでいて、それから、CS=ディズニーランドと言う図式が僕の脳に焼き付けられています。

多くの企業がCSに力を入れています。

いや、入れているように広報しています。

うちの会社は、お客様サービス業界ナンバー1と言っている企業を僕は信じません。

自分で自分の会社のことを褒めるっていうのは、ちょっと違うのではないかと思っています。

お客様サービスができているかどうかを決めるのは、お客様自身であり、それを高らかに目指したいるといっている企業は、何か取り違えているような気がします。

 

さて、テッセイです。

テッセイ=鉄道整備株式会社。JR東日本のグループ会社で新幹線の車両掃除、東京駅・上野駅の新幹線駅構内の清掃を主にする会社です。

 

お掃除という仕事に対し誇りを持ち、その仕事ぶりから、「お掃除の天使たち」とまで呼ばれているそうです。

 

この本。

新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

は、そこで働く人達の思いが書かれています。

掃除という仕事を蔑み、親戚とかに言わないでほしいと言っていた人。その人が、掃除をしている時に、義理の妹に見られます。

義理の妹から連絡があり、新幹線の清掃は素晴らしいと言われます。尊敬する仕事だと。

目が見えないお客様がいた時は、その人のことをずっと気にして仕事をします。

トイレの掃除が、一段上の仕事だそうです。

そして、東日本大震災の時の掃除の大変さ。

徹底的に綺麗にするという信念。

新幹線が東京駅に到着しまた出発するまでのたった7分間で、完璧な仕事をします。

 

日本にも、こういうCSで世界に誇れる会社があることを嬉しく思います。