Web進化論を読んでから、Web2.0関係の本やサイトをかなり見ている。
読んだり調べたりすればするほど、いろいろなキーワードが出てきて分かったようで分からなくなる厄介な概念だが、今のところ自分にとってのWeb2.0とは、Radical TrustとAPIだと思う。
Radical Trustもしくは集合知が一番と思い、その例を考えてみたら、WikipediaとLinuxが思い出された。この中のLinuxであるが、オープンソースにして世界中の技術者のある意味ボランティアでWindowsに並ぶOSまでになったものであるが、このLinuxの開発当初にRadical Trustという概念はなかったはずであり、Linuxという大いなる実験が成功していることでRadical Trustというのが図らずも実証され、それを本当の意味で広めたのが、Wikipediaだと思う。
とすると、Radical TrustをAPIというのは、どっちが先というわけではなくてお互いに影響しながら、Web2.0の中心になったように思う。
APIの公開と言えば、ここのエントリーで再三書いているアマゾンのAPIが分かりやすいと思うが、もっとも分かりやすかったのが、GoogleMapである。
地図と言う素材は、それを使い情報サービスをやろうとしたら、結構な値段だったりするので断念することがある。これが、Google Mapを活用することで、地図情報が無料で利用できるという画期的なものであった。これを利用しアレンジすることで、いろんな地図コンテンツが可能となった。ここには、マッシュアップというアプリケーションを複数合わせることにより、広がるサービスが提供できるという効果が生まれる。
僕自身、とても気に入っているのがGoogleが提供しているパーソナライズドホームである。
Gmailを登録したら使えるようになったので、やってみたら結構気持ちよく自分のページが出来上がった。見たいものを選択して、クリックして動かしてリリースすればできあがるんだから、こんな楽で面白いものはない。これで使われている技術が、Ajaxであるが、こういう気持ちよいことができるのもWeb2.0の特徴である。
このGoogleのパーソナライズドホームであるが、自分でいろんなものを登録してわかったことは、既存の新聞サイトはほとんど見ることはなく、みるのは、はてなブックマークだったり、デジタルARENAだったり@ITだったりするわけで、より旬な情報を欲しがっているということが分かる。いろんなサイトのRSSを集めたものでRSSのポータルサイトという新たなサービスとなっていて、これからこういうものがいいんだろうなあと思う
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる | |
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