いよいよ来週は関が原の合戦ですね。
山内一豊というより千代の方が有名な話ですが、山内一豊(僕はヤマノウチカズトヨと習ったような記憶がありますが、ヤマウチカズトヨが正しいそうです)は、織田信長からずっと勝つほうに仕えていたわけです。これはどういうことかというと自分の主(アルジ)が領地を広げていったわけですから、それに沿って自分も出世するのが普通です。豊臣秀吉を見ればよく分かりますが、彼は普通と違う出世物語を歩いた人物ですから、それってちょっと違うと思っても、加藤清正にしても福島正則にしても随分出世しています。彼らは織田信長の頃というより、豊臣秀吉に認められて大きくなったわけですから、山内一豊より遅く世に出たわけです。
それが、今日掛川城を家康に渡すと言った時が、6万石です。
それは、一豊が今一の侍だったということを物語るものではないでしょうか。
掛川城を家康に渡すと言う一言が、山内家の運を大きく開いたと言われています。
この後、徳川が勝った事から、土佐城主となり20数万石の大名に出世します。苦労を重ねた後の成功ということで、今、一生懸命頑張っている人に対しての大きな応援になる話なのかなあとも思います。
時代は移り、明治維新を迎えた時、関が原の戦いで西軍だった毛利と島津は260年前の恨みを晴らすべく徳川に反乱し明治維新を成し遂げます。山内家の土佐はどうだったかと言うと、山内家が来るまでの武士は郷士として、山内家が連れてきた人たちの下になってしまいました。その恨みを晴らすかのように薩長土肥の一国になりますが、城主から一体となった反乱でなかったため、方向性がひとつとはなりませんでした。ちなみに坂本竜馬も郷士出身です。
歴史は点ではなくそれは流れていくものであり、面白く勉強になります。
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